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コスト上昇で87%が利益減・・・・熊本県商工会連合会

 熊本県商工会連合会(熊本市中央区安政町、笠愛一郎会長)は4月23日、TSMC進出や物価高・円安、人手不足の影響、賃上げなどに関するアンケート調査の結果を発表した。調査は3月末時点。対象は49商会の会員489者。
 TSMC進出によって「プラスの影響がある」との回答は9%で、進出の恩恵は飲食・宿泊業などの一部業種にとどまっているほか、建設業でも「工事の増加」などの波及効果も前回調査より減少するなど、現時点で恩恵を受けている企業は限定的な状況となっている。一方、原油高等による影響で「利益減」と回答した事業者は87%と高水準で、売上の増減に関わらず万遍なく利益を圧迫する傾向となっている。また、全業種でのコスト上昇に対する価格転嫁率(推計)は今回の調査で4割を割り込んだ。「価格転嫁できている」と「十分に価格転嫁できている」とする回答の合計は71%だったものの、前回調査から5ポイント減少しており、依然としてコスト増加に対して十分な価格転嫁ができていない状況が続いている。「発注先に対応する姿勢はあるものの(物価スライド等)、対応が価格上昇に対して常に後手に回っている」などの建設業の意見もあった。
 人手不足も深刻化しており、「実質的に不足」と回答した事業者は57%(前回比4ポイント増)に上った。業種別では、運輸業(50%)は横ばい傾向にあるものの、建設業(64%)や製造業(58%)などで悪化が目立つ。地域別でも、天草、玉名、阿蘇、八代・芦北地域で5割を超えるなど、全ての地域で3割以上の水準となっている。
 賃上げを「行った・予定」とする事業者は45%と、前年同期から12ポイント低下したほか、7割超の事業者が「6%以上の引き上げは困難・高すぎる」と回答した一方、賃上げを実施・予定する企業に限れば「3%以上の引き上げ」が65%(前年比6ポイント増)を占め、7割超が前年と同程度以上の水準を予定している。実施企業における引き上げ水準自体は引き続き高く維持されている。
 浦田隆治専務によると「今回の調査には中東情勢による原油高や物価高の影響はそれほど反映されなかった。今後、シンナーやナフサといった石油原料商品の値上がりや供給不足を懸念する声が多い」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2026年5月30日発行 No.540

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