長洲駅南の出町・�Jの上・一ノ割地区を整備へ
 　長洲町　住宅地や商業地などとして開発

長洲町はこのほど、町の人口定着のための「住まいづくり基本計画」を策定、重点化施策としてＪＲ長洲町南側の出町・�Jの上・一ノ割の３地区の整備計画を挙げている。
基本計画は、町外からの移住を促しながら人口流出を抑制する定住を図り、将来目標人口１万６千人の達成を目指すもの。住宅や住宅地の供給、子育て・教育環境の充実、生活関連施設の充実、交通利便性の向上などに取り組むこととしている。出町・�Jの上・一ノ割地区はＪＲ長洲駅と長洲町役場の周辺で、幹線道路に囲まれた地域。出町地区の面積は約２ヘクタール。老朽化した町営住宅１０戸を解体し、跡地と隣接する遊休地を一体的に整備し、新たな宅地供給を図る。町営住宅は現地で建て替えや複合施設化するなどの再編方針を検討する。今年度に現地測量や地権者説明などを実施し２０１３年度に事業認可、１４年度に道路整備や整地工事を実施し、１５年度に区画分譲を開始する計画。
�Jの上地区の面積は約３０ヘクタール。現在農地として利用されているエリアを公共施設と商業施設、住宅地の３ゾーンに分け整備する。現在、商業施設を開発するデベロッパーの誘致活動を行っており、農業振興地域であることから併せて県などとの協議調整を行うという。１３年度に測量や地権者説明、１５年度事業認可、１６〜１７年度に工事、１８年度の区画分譲を目指す。
一ノ割地区の面積は約１９ヘクタールで、すでに個別開発による宅地化が進んでいるエリア。生活基盤が十分にできないまま虫食い的に宅地化が進んでいることから、道路や上下水道などを計画的に整備しエリア内の居住環境を向上させ、住宅適地を増やす。１３年度から整備を行う計画。
同町のまちづくり課企画調整係では「長洲町には大企業が立地し就労人口は多いものの、町に定住しているのはその３分の１程度だと思われる。町外居住者から��長洲町に住んでみたい�≠ﾆ望まれるような、また��長洲町で暮らし続けたい、次代にも引き継ぎたい�≠ﾆ誇りをもって住み続けられるよう、３地区の整備開発を柱に各種施策を展開する。町営住宅については、ＰＦＩ方式など民間事業者と連携した開発手法を検討している」と話している。 （佐藤奈）