九州中央支店のバナナ加工設備稼働率は６割
　藤本物産　全国的なバナナブームで品薄

青果物卸や直営販売などの�鞄｡本物産（熊本市田崎町）が、８月中旬に操業を始めた佐賀県鳥栖市の九州中央支店のバナナ加工設備は現在約６割の稼働率で推移している。
同施設は、工業団地「グリーン・ロジスティクス・パーク鳥栖」内にあり、敷地面積約６７００�u、建物は一部２階建てで延べ床面積が約２５００�u。建物内には、１７２８ケース収納できるバナナの色付け室１０基などのほか青果物対応の５０ｔ冷蔵庫２室、加工室を２室など設置。加工したバナナは、九州全域約３００社へ出荷している。
藤本社長は「ほぼ順調な立ち上がりだが、テレビで健康食やダイエットとしてバナナが取り上げられたことにより仕入れが困難になっている。通常では、年間７０万から７５万ケースの加工数量になると計画している。将来的には立地を生かし全国の青果を集荷し、九州に発送していきたい」と話している。
同社は１９４８年創業、資本金は３６００万円。売上高はグループで１１６億７千万円。従業員数は２８０人。直営店を１１月に人吉に、来年３月に御船に出店を予定。現在の店舗数は１０店舗。（横山）