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くまもと経済最新号Latest Issue

2024年5月 Vol.515表紙
2024年5月 Vol.515
表紙の人
「脳・心疾患など全身血管病の基幹病院へ」
杉村 勇輔
(杉村病院 理事長兼脳神経内科医長)

特集

表紙の人 杉村 勇輔 杉村病院 理事長兼脳神経内科医長

脳・心疾患など全身血管病の基幹病院へ

菊池市の「県営25ha」年内着工へ
戸島町に戸田建設など大規模物流施設 県内工業団地

 半導体世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)進出発表前後から県内自治体が計画する工業団地の具体的な動きが出始めている。菊池市に県が準備を進める約25haの団地は用地買収にめどが立ち、24年内の着工を見込む。西原村や合志市の新団地も年内着工の見通しで、半導体関連企業の誘致を念頭に置く。企業の投資も始まっている。熊本市が選定した3カ所の産業用地では、東区戸島町で戸田建設鰍ネどによる大規模物流施設が25年にも着工予定で、北区の北熊本スマートインター周辺では福岡地所鰍ネどが同じ25年着工を目指している。大和ハウス工業鰍ノよる民間団地≠ノは地場の半導体関連装置製造、潟eクノクリエイティブ(中央区)が同社最大の工場を建設する。工業団地を巡る動きを取材した。

23年度の企業誘致は72件で過去最高に
TSMC効果で半導体関連23件 IT関連などオフィス系も最多更新

 県企業立地課がまとめた2023年度の企業誘致の立地件数は前年度比
11件増の72件となり、3年連続で過去最高を更新した。半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出を受け、半導体製造装置メーカーの渇`原製作所や関連薬品製造の鰍iCUなど関連企業の新増設が過去最高の23件と引き続き好調に推移したほか、IT関連やゲーム開発、アニメ制作などのオフィス系企業も熊本市や天草市、芦北町などに31件が進出し、7年連続で過去最高となった。雇用創出や経済活性化など地方創生に資する有効策として注力する自治体の動きを含め、企業誘致の周辺を取材した。

直行便就航で「桜の馬場 城彩苑」に台湾客急増
阿蘇の海外宿泊客は19年度比倍増の19万人 回復するインバウンド

 コロナ禍で激減したインバウンド(訪日外国人客)が熊本でも回復傾向にある。中でも、半導体受託生産世界最大手の TSMC(台湾積体電路製造)の進出に加え、23 年 9 月以降、スターラックス航空やチャイナエアライン(中華航空)による熊本−台北間の直行便が本格化したことを契機に、台湾からの観光客が急増。その状況を受け、台湾で使われる文字「繁体字」での案内設置や台湾人スタッフを採用する動きもあらわれている。また、円安の影響で一人当たりの消費額や滞在日数も伸長する傾向にある。観光地や宿泊施設、百貨店の免税カウンターなどの状況からインバウンドの現況を取材した。

インタビュー

2ケタ成長へ「生産性」重視
林 伸一 東京エレクトロン九州社長

被災者の生活再建と村の復興に全力
松谷 浩一 球磨村長

コロナ禍を越え、再び成長軌道へ
片野坂 真哉 ANAホールディングス会長

資料

県内建設業 直前の年間平均完成工事高順位
新設会社一覧

くまもと経済は毎月30日前後に発刊。業界や特定企業の動向を知る情報源として、また、事業展開のため の情報・資料として、熊本のビジネスシーンで広く活用されています。

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