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2025年3月 Vol.525表紙
2025年3月 Vol.525
表紙の人
「「中間駅」「中九州道」生かし民活誘致へ」
金田 英樹
(大津町長)

特集

金田 英樹 大津町長

「中間駅」「中九州道」生かし民活誘致へ

「大津植木線」、用地買収に着手
「新水前寺駅バス停」新設 25年度詳細設計へ  熊本都市圏渋滞対策

 国と県、熊本市による熊本都市圏の渋滞緩和策が進行している。県と市は昨年12月の調整会議で短中長期に分けた道路と公共交通利用の緩和策実行を確認。現在、道路では半導体世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)が進出する「セミコン」周辺で新設、改築が進行する。国が整備する中九州横断道路「大津熊本道路」は合志市内で下部工工事が進行するほか、県が担当するTSMC南側の大津植木線多車線化は24年度、用地買収に着手した。公共交通利用促進策も加速させる。市は市電への乗り換え利用が多いJR新水前寺駅(中央区国府)の高架下付近に新バス停を計画、バスへの利用促進を図る方針だ。ハード、ソフトの緩和策の一端を取材した。

熊本大 多様な人材集まる研究教育大学へ
今春 研究開発棟完成 産学官連携で加速する半導体人材育成

 半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出は、関連産業の集積だけでなく、さまざまな分野で大きな波及効果が期待されている。その一方で、課題となっているのが裾野の広い半導体関連産業を支える人材不足である。半導体産業の人材育成と確保に向けた産学官組織「九州半導体人材育成等コンソーシアム」の会合では、関連人材が今後10年にわたり毎年千人規模で不足するとの見通しが示された。こうした状況の中、県内では熊本大学が半導体集積地のモデル都市構築を先導し、多様な人材が集まる研究教育大学を将来ビジョンとする取り組みをスタートさせた。また、各層の教育機関による半導体関連の学部、学科の新設や大手人材派遣会社と連携した高校生、教職員向け研修など、産学官連携による人材育成が活発化している。次代を担う多様な半導体人材の輩出を目指した取り組みを取材した。

熊大附属学校、26年4月に「国際クラス」開設
商議所は台湾インターンシップ実施 国際化進む熊本

 台湾積体電路製造(TSMC)進出を契機に、県内では外国人との共生に向
けた国際化が進んでいる。教育面ではTSMC出向社員などの子どもが英語で学べる環境の整備が急務となり、熊本インターナショナルスクールがいち早く対応、九州ルーテル学院もインターナショナルスクール小学部を開設した。熊本大学は26年4月、教育学部附属学校に国立大学の附属学校で初めて、「国際クラス」を開設する予定だ。一方、熊本商工会議所は台湾3大学と連携したインターンシップ事業や台湾現地での合同説明会を開催。事業参加者から県内企業への就職予定者が出るなど、採用面でも国際化が進む。外国人との共生に向けた取り組みを取材した。

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