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くまもと経済最新号Latest Issue

2024年6月 Vol.516表紙
2024年6月 Vol.516
表紙の人
「球磨川流域の創造的復興を加速」
木村 敬
(熊本県知事)

特集

表紙の人 木村 敬 熊本県知事

球磨川流域の創造的復興を加速

副知事に竹内氏と亀崎氏、初の2人生え抜き
「市町村連携」「豪雨復興」「インフラ」強化へ 熊本県幹部人事 前編

 4 月16 日、木村敬知事が就任し新県政がスタートした。木村新知事は最優先課題に球磨川流域の創造的復興の加速化を挙げ、対応を急ぐ考えだ。加えて半導体世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)進出で関心が高まる地下水保全対策と渋滞対策、人口減少下の地域振興に向けた市町村との連携も重視、取り組みを強化する。副知事人事ではこの分野に通じた竹内信義前病院事業管理者と亀崎直隆前土木部長を選任。04 年から続く「副知事2 人制」で初の2 人生え抜きとなった。総務部長には小金丸健理事企画振興部デジタル戦略局長が就任し、災害関連の県債償還の一方でTSMC 進出で見込まれる支出の増加など新たな局面を迎える財政運営にあたる。健康福祉部長には下山薫総務部政策審議監、観光戦略部長には倉光麻里子理事県立大事務局長が就いた。今回、木村新知事が掲げる「くまもと新時代」の県政を支える11 人を取材した。

政策局に「庁舎整備部」新設、局長に三島氏
庁舎建設準備室から拡充 熊本市幹部人事 前編

 4 月1 日付で組織改編と人事異動を発令した熊本市。今回の異動総数は1768 人で、特別職では上下水道事業管理者に田中俊実政策局長、交通事業管理者に井芹和哉都市建設局長が就任。また、局長級では政策局長に三島健一財政局長、政策局危機管理監に上村亮同局危機管理防災部長、総務局長に津田善幸健康福祉局長、財政局長に原口誠二政策局危機管理監が就任するなど特別職2 人、局長級17 人が異動。組織改編では、庁舎整備を推進するため、政策局政策企画課の庁舎建設準備室を「庁舎整備部」に拡充したほか、健康危機管理の総括や感染症発生時の患者対応全般を行うため、健康福祉局保健衛生部新型コロナウイルス感染症対策課を廃止し、「健康危機管理課」を新設した。「上質な生活都市」の実現に向けた取り組みを推進するため、効果的・効率的な組織体制を構築する大西市政。新たなポストに就いた局長級の10 人を取材した。

地場2行はTSMC効果で貸出金増加
平田機工EV関連堅調、ヤマックス創業以来の最高値
県内上場企業2024年3月期決算と役員人事

 県内上場企業の2024 年3 月期決算は、九州フィナンシャルグループの肥後銀行が世界的半導体メーカーTSMC(台湾積体電路製造)の菊陽町に進出に伴う関連融資などが好調で貸出金を伸ばし、収益を押し上げた一方、賃上げによる人件費や業務のDX 化などで経費が増加し、3期ぶりの減益となった。ふくおかフィナンシャルグループの熊本銀行も中小企業向け融資や住宅ローン販売を中心に貸出金のボリュームが増加。本業のもうけを示すコア業務純益は2 期連続で最高益を更新した。製造業の平田機工は電気自動車(EV) や半導体関連では利益率の高いウエハー搬送装置関連が増加し、売り上げをけん引。ヤマックスは九州地区で主力の土木用セメント製品が大きく伸長し、全体の売り上げを押し上げ、徹底した工場生産量の平準化による原価低減と柔軟な販売価格への転嫁で売上高、利益ともに創業以来の最高値となった。

インタビュー

TSMC効果を県南地域に
中村 博生 八代市長

190項目の村振興計画を着実に推進
吉松 啓一 相良村長

年間出生数の急減に全庁で対応
山ア 秀典 苓北町長

合併20年「新たなまちづくりのスタートに」
北口 俊朗 あさぎり町長

市電延伸見据え、特別委を設置
寺本 義勝 熊本市議会議長

資料

・地場法人経常利益額ランキング
・熊本の人口と世帯数
・新設会社一覧

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