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くまもと経済最新号Latest Issue

2024年8月 Vol.518表紙
2024年8月 Vol.518
表紙の人
「39億円かけバイオガス発電施設整備」
永野 順也
(永野商店社長)

特集

表紙の人 永野 順也 永野商店社長

39億円かけバイオガス発電施設整備

「共通定期」「均一運賃」で利用者増
共同経営3年、23年度は9・2%増の2440万人 県内路線バス

 厳しい経営環境にある県内路線バス5社が、「共同経営方式」による運行を始めて3年。熊本市内の重複路線効率化と利用者増へ取り組んできた複数の施策が一定の効果を生んでいる。特に22年4月に導入した各社のバスや電車に乗れる「共通定期」は2年で53万人近い純増効果を生み、昨年10月に始めた熊本市中心部で導入した「180円均一運賃」は、半年間で7万8千人を超える利用者増となった。5社合計の利用者数(速報値)は前年度比9.2%増の2440万人となるなど新型コロナウイルスの「5類」移行も追い風に利用者は増加傾向にあるが、乗務員不足は依然深刻で、回復に水を差す格好だ。各社とも賃金のベースアップで待遇改善を図るなど対応に腐心する。5社に取材した。

熊本市役所本庁舎 NTT桜町ビルへ
中央区役所は花畑町別館に  大西市長表明

 1981(昭和56)年の完成から42年あまりが経過した熊本市役所本庁舎(中央区手取本町)。大西一史熊本市長が耐震性能不足や老朽化、狭あい化などを理由に、2023年6月の第2回定例会で建て替えを正式に表明してから約1年。
 建て替えについて、大西市長は、市議会議員12人で構成する「庁舎整備に関する特別委員会」(坂田誠二委員長)で現地から移転し、商業施設「サクラマチクマモト」に隣接するNTT桜町ビル敷地に建て替える方針を正式に表明した。また現在、本庁舎内にある中央区役所については、花畑町別館跡地に別棟として建設することも示した。
 候補地の提示を受けた委員会は、建設の是非を含めて白熱の議論が行われている。

7割超が増収 コロナ禍からの回復鮮明に
増益は6割 赤字縮小、黒字転換も増加  県内主要企業2024年2・3・4月期決算と役員人事A

 県内主要企業の2024年2・3・4月期決算は、前々号までに取材した45社のうち7割を超える企業(33社)が増収となり、大きく業績を伸ばした企業が目立った。新型コロナの5類移行による人流の活発化やインバウンドの増加を受け、運輸、宿泊、百貨店などが好調に推移し、新車供給の回復で自動車販売も売り上げを伸ばす一方、菊陽町に進出したTSMC(台湾積体電路製造)の需要を取り込んだ企業や金融機関の一部は設備投資の活発化で貸出金を伸ばした。利益面でも6割の企業が増益となり、赤字縮小や黒字転換した企業など、コロナ禍からの景気回復が鮮明となった。
 25年3月期決算は8割を超える企業が増収、6割が増益を見込む。ただ、米国や中国経済の減速に加え、引き続き原材料価格の高騰、物価高、さらには人手不足の深刻化を危惧する企業も多く、企業収益の懸念材料となっている。

インタビュー

新庁舎落成で新たなまちづくり
前田 移津行 玉東町長

子育て世代から選ばれる町に
上田 泰弘 美里町長

移住者の新規就農を支援
吉良 清一 南阿蘇村長

資料

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