植木町に５万�uの用地取得、工場を新築
　西川印刷　８年後めどに製造部門を全面移転

�叶ｼ川印刷（熊本市飛田２丁目、西川征次社長）はこのほど、同市植木町に約５万�uの用地を取得、工場を新築する。植木インター近くに拠点を設けることで、物流コストの削減を図る。
場所は同町色出、国道３号沿いの植木温泉入り口から約１００メートル西側。１期工事として１０億円強を投じ、鉄骨平屋建て、建築面積４１２５�uの建屋を建設。新築する工場には、本社工場の輪転機２台を移すほか、三菱重工業製の「Ｂ２輪転機」を新たに１台導入する。１０月中旬に機械類の搬入を始め、１１月１０日からの試運転を経て来年３月初旬にフル稼働体制に入る。従業員は現地で３人程度を新規採用し、総員２５人を配置する。
また、２期工事として敷地内に物流センター建設、３期工事として本社製造部門の全面移転を計画しており、２期工事は３年後、３期工事は８年後の完成を目指す。全面移転後も本社機能や総務、営業、デザイン部門は現本社に残し、従業員は本社に７０人、植木工場に１００人強を配置する。
西川社長は「１期工事によって、タブロイド版印刷物の印刷・製本が可能になるため、新たな市場開拓へ営業を強化していく方針。段階的に植木への移転を進める中で、地元の雇用創出にも大いに貢献したい」と話している。
同社は１９５３（昭和２８）年に玉名郡菊水町（現和水町）で創業し、２００３年４月に現在地へ本社事務所を移転。資本金は４３００万円、従業員は１７０人。東京、大阪、福岡、宮崎に営業所があり、２０１０年３月期の売上高は３９億３千万円。３年後に４８億円を目指す。 （大島）