野々島学園敷地内に就労訓練施設を建設
　愛火の会　料理の提供や作品展示など

合志市野々島で知的障害者の通所授産施設「野々島学園」の運営などを行う社会福祉法人愛火の会（あしびのかい、一門恵子理事長）は、同地の敷地内に就労訓練施設を建設する。来年４月にオープン予定。
県の２０１０年度障害者就労訓練設備等整備事業と基盤整備事業の補助を受け、敷地内に木造平屋建て、建築面積約１１０�uの建屋を建設する。名称は「のんの（仮称）」。施設内には喫茶コーナーや厨房（ちゅうぼう）、展示スペースなどを設け、一角には同会の通所者が製作したステンドグラスや手織り、ビーズ織り、陶器などの工芸品やパンなどを展示・販売する。喫茶コーナーでは同会の通所者が接客し、料理を提供。また、特徴として炊飯や揚げ物、照り焼き、焼き魚などが調理可能なドイツ製の料理機「スチームコンベクションオーブン」を導入する。営業時間は午前９時から午後４時までで、定休日は土日祝日を予定している。同会の土井尚典施設長は「新しく施設がオープンすることで気持ちを新たに、来店されるお客さまが満足してもらえるような運営を行っていきたい」と話している。
同会は１９９５年に設立。野々島学園のほか、グループ・ケアホームの「のぞみホーム」や合志市地域活動支援センター「のんの」などを運営している。通所者は４８人でスタッフは１８人。 （堀）