３月期売上高は１５・８％増の７億４００万円
　トランスジェニック　純損益が黒字に転換

バイオベンチャーの�潟gランスジェニック（熊本市中央区九品寺２丁目、福永健司社長）の２０１３年３月期連結決算は、売上高が前期比１５・８％増の７億４００万円、経常損益は３１００万円の赤字（前期は１億２千万円の赤字）、当期純損益は２７００万円の黒字（同１億５６００万円の赤字）だった。
部門別売り上げでは、ジェノミクス事業は遺伝子改変マウス作製受託サービスの受注が順調に伸び、増収増益だった。ＣＲＯ（医薬品開発支援）事業も増収増益。抗体試薬事業は抗体製品販売が伸び悩んだものの、販管費削減で減収増益だった。また、投資有価証券売却益を特別利益に計上、純損益の黒字化を果たした。
２０１４年３月期については、今年４月に子会社の�叶V薬リサーチセンターが医薬品・食品などの前臨床・臨床試験受託事業を譲り受けたことによる事業収益増などで、売上高は１１３・０％増の１５億円、経常利益は５千万円、当期純利益は２５００万円を見込む。

資本金および資本準備金を取り崩し累損解消へ

また同社は５月１０日、財務状況健全化のため資本金および資本準備金の取り崩しを行うことを発表した。
資本金５４億５００万円のうち３１億６００万円と資本準備金５億４７００万円全額を取り崩し、累積損失３６億５４００万円を解消する。６月２５日に開催する株主総会で決議し、７月２９日に実施する予定。 （佐藤奈）