３カ年で６０億円の投資を計画
　合志技研工業　海外の事業拡大などで

二輪、四輪車部品製造の合志技研工業�梶i合志市豊岡、朝吹和博社長）はこのほど、２０１６年度までの３カ年で６０億円を投資する計画を明らかにした。
同社では近年、タイ・ベトナム・インドの海外３子会社が、主要取引先であるホンダの現地法人による増産で好調に推移。３社の売上高が全体の約８割を占めており、さらなる事業拡大へ「３カ年で海外拠点における二輪車のニューモデルに対応した投資をはじめ、国内事業の再構築、さらには新規事業に向けた投資を計画している」（朝吹社長）という。
海外では今後、子会社３拠点の事業拡大を進めながら、経済成長が見込めるインドの周辺国やアフリカなどを新たな営業ターゲットとにらみ、現地法人の設立も検討中。一方、国内事業においては本社を国内外の事業拡大に向けた開発部門として二輪のマザー工場と位置付け、今年３月までには技術開発部隊を現在の８０人から１００人まで増やす。また、２０１６年度までには本社で二輪、子会社の�潟Eエムラテック（あさぎり町）で四輪部品を担当する分担体制をつくり、生産の効率化につなげていく。
朝吹社長は「二輪市場ではマフラーなど排気系部品において受注できていない領域にアプローチしている。中でも大型二輪の製品受注を拡大していくのが最大の課題」と話している。
同社は１９７４（昭和４９）年、本田技研工業の熊本進出に合わせ創業。資本金は５億円でグループ全体の従業員数は４５００人。２０１３年３月期の売上高は連結ベースで５１０億円。 （大島）