１・６８倍で過去最高値に・・・・１２月県内求人倍率

　熊本県内の１２月の有効求人倍率（季節調整値）は、１・６８倍（九州１・４４、全国１・５９）で、前月に比べて０・０４ポイント上回り、過去最高値となった。うち新規求人倍率は２・４５倍（九州２・０８、全国２・４２）。全体で１倍を超えたのは２０１４年７月以来４２カ月（３年６カ月）連続。正社員の有効求人倍率（原数値）は１・２２倍（全国１・１５）で、前月比０・０６ポイント増、前年同月比０・２１ポイント増加し、５カ月連続で過去最高値となった。熊本労働局まとめ。
　１２月の有効求人数は前月比３・８％増の４万２２６７人で、３カ月連続で増加、有効求職者数は同１・４％増の２万５１６８人だった。新規求人数は前年同月比３・６％増の１万３９６８人で４カ月ぶりの増加となった。うちパートを除く求人は同４・５％増の８９６３人で３カ月連続の増加、パート求人は同２・２％増の５００５人で４カ月ぶりに増加した。主要産業別では、製造、宿泊・飲食サービス、運輸・郵便、医療・福祉、サービスで増加したが、卸・小売、建設は減少した。
　一方、新規求職者は同２・４％減の４３５１人で２カ月連続の減少、うちパートを除く求職者は２９９６人で同２・７％減、パート求職者は１３５５人で同１・８％減少した。離職者は１・５％減の２５６０人で２カ月連続の減少。うち事業主都合離職者は同５・１％減の５７３人で１６カ月連続の減少、自己都合離職者は同０・２％増の１８６７人となり２カ月ぶりに増加した。
　安定所別の有効求人倍率順位（原数値）は、�@熊本２・１７�A上益城２・０７�B菊池１・９４�C阿蘇１・８５�D宇城１・６８�D水俣１・６８�F八代１・５７�G球磨１・５３�H天草１・４１�I玉名１・４０。九州・沖縄内の順位は、�@熊本１・６８�A福岡１・６２�B大分１・４５�B宮崎１・４５�D佐賀１・２７�D鹿児島１・２７�F長崎１・２４�G沖縄１・１５。
　同局職業安定課では「１２月は建設業が型枠大工などの専門職は不足しているが、無資格者の募集が減っており、全体では５カ月連続の減少となった。一方、サービスの派遣業で携帯販売員の求人がハローワーク熊本管内で６８７人増加するなど、県全体では製造など求人は増加しており、過去最高の倍率となった。県内全ハローワークで１倍を超えている中、熊本、上益城、阿蘇、球磨、天草、玉名は過去最高値となった」と話している。