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AI心臓疾患解析を国内初実施、患者負担軽減に期待・・・・済生会熊本病院

 済生会熊本病院(熊本市南区近見5丁目、中尾浩一院長)は、心臓疾患の有無をスーパーコンピューターで解析する新しい検査「FFRct」を2018年12月25日から開始した。同診断法は同年12月に保険償還(適用)されたもので、同病院が国内では初の実施。
 FFRct検査は、狭心症や心筋梗塞などの心疾患の診断で通常行う冠動脈CT検査の結果データを、同検査法を開発した米国ハートフロー社に専用ネットワークを通じて送信、スーパーコンピューターで解析する。データ解析にはAI(人工知能)のデープラーニングの手法が用いられている。
 従来は冠動脈CT検査後、血管の詰まりが疑われる受診者に対しては放射線などを使い検査を重ねていたが、FFRct検査では追加検査が不要になり、被ばくなどの身体的な負担や医療費の経済的な負担の軽減が期待される。
 同病院によれば、FFRct検査は米国、EU、カナダなど世界で2万5000例以上の実績があり、国内でも約1800件実施されているが、保険収載前の試験では予定された侵襲的カテーテル検査のうち61%が不要と判断され、不要と判断された全例について1年後の有害事象は確認されていないという。
_くまもと経済 業界NAVI_:2019年1月30日発行 No.452

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