就職決定率は９７・６％・・・・熊本大学

　熊本大学（熊本市中央区黒髪、原田信志学長）の２０１９年３月卒業者の就職決定率は、医学科を除く学部卒者が９７・６％で、前年と比べ１・２ポイント上昇した。院卒者は９６・１％で前年並み。県内の就職者は前年より２７人多い３２８人だった。
　学部卒業者は１７８０人で、うち就職希望者は１０１８人。９９４人が就職決定したほか、５４７人が大学院などへ進学した。大学院修了者は７４７人で、就職希望者は６４８人。６２３人が就職決定した。求人件数は前年比約２４％アップの１３０１０件に上った。決定先を業種別に見ると製造業が前年比５人増の１０９人、公務員が同４３人増の２２１人、教育・学習支援業が同２３ 人減の１６２人、医療・福祉が同１３人増の１６５人だったほか、金融・保険業に６３人がそれぞれ就職した。企業団体別には�@ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング３０人�A九州電力１１人�Bトヨタ自動車九州８人の順。地域別には熊本を除く九州が４０％で前年を４ポイント下回った一方、熊本県内が前年比２ポイントアップの３３％だった。関東は１７％で、２ポイント上がった。同大キャリア支援課の日和田伸一課長は「熊本や九州への就職も含め、前年同様、多様性のある就職先を堅調に確保できている」と話している。
　主な就職先は前述３社のほか、ＴＯＴＯ、旭化成、三菱電機，ＫＭバイオロジクス、パナソニック、肥後銀行、福岡銀行、富士電機、西部ガス、東京海上日動火災保険、日本政策公庫など