売上高は前期比２・７％増の２２２億３千万円・・・・九州産交ＨＤ９月期連結決算

　九州産業交通ホールディングス�梶i熊本市中央区新市街、矢田素史社長）の２０１９年９月期連結決算は、売上高が前期比２・７％増の２２２億３千万円、経常利益は同６５・５％減の２億４００万円だった。
　営業利益は同６０・９％減の１億５１００万円、純利益は同７８・３％増の５億３１００万円。主力の自動車運送業が同１・５％増の９２億５３００万円。路線バスは桜町商業施設開業に合わせた「バス・電車無料の日」や利用促進キャンペーンなどの実施で利用者が増加。１９年４月に路線バスの接近情報が入手可能な「バスきたくまさん」を導入し、利用者の利便性向上を図った。高速バスは不採算路線の廃止や、インバウンド増加による増便などで収支改善を図った。
　食堂・売店事業は同３・４％増の７０億５００万円。既存店舗の営業終了などで苦戦したが、９月に開業した桜町商業施設内に１４店舗を新規オープンするなどで増収となった。旅行業は同９・３％減の２６億６８００万円。桜町商業施設内にトラベルカウンターを設置するなどで顧客獲得に注力したが、バス旅行やインバウンドの減少が響いた。不動産賃貸業は桜町商業施設やバスターミナル、併設する駐車場の開業が大きく影響し、同８４・２％増の３億１４００万円。整備事業は昨年６月にオープンした人吉整備工場や熊本空港のランプバスの事前整備開始などが影響し、同１８・７％増の１３億円。策道事業は同１４・５％減の２７００万円。阿蘇ロープウェーの運行再開の目途が立たず、代替運行手段としてループシャトルバスの運行を開始したが、火山規制による火口周辺への立ち入り規制の増加が影響した。航空代理店業はビジネスチャーターや貨物チャーターなどのハンドリングを受託し、同２・２％増の６億６６００万円。海上運送事業はオーシャンアローの機械トラブルによる運休の影響などで同３・４％減の６億７１００万円。その他の事業は同９８・６％増の３億２３００万円だった。２０年９月期は増収増益を見込む。 　

常勤監査役や子会社３社の社長一新

　また同ＨＤは１２月４日、常勤監査役に新田浩三九州産交ツーリズム�滑ﾇ理部長が就任する人事を発表した。子会社３社の社長人事も発表しており、いずれも１９日付。
　田上博宣常勤監査役は同日付で退任。併せて子会社１４社の監査役も退任し、新田管理部長が１４社の監査役に着任する。また同日付で鳥井一治執行役員が子会社２社の取締役と併せて退任し、同ＨＤの顧問に就任。
　九州産交ツーリズム�且ﾐ長に塩本仁美九州産交ランドマーク�且謦�役プロパティマネジメントグループ次長が就任。矢田社長は退任する。九州産交ランドマーク�且ﾐ長に渡邉晋司九州産交ランドマーク�且謦�役プロパティマネジメントグループ部長が就任。矢田社長は取締役に変更する。九州産交プランニング�且ﾐ長に山口賢士郎同社営業グループ次長が就任。吉田信一社長は取締役に変更し、鳥井執行役員は退任する。
　新田浩三（にった・こうぞう）氏は天草市（旧本渡市）出身、１９６１（昭和３６）年９月２４日生まれ、５８歳。西南学院大卒。８４年富士通エフ・アイ・ビー入社後、８８年九州産業交通に入社。２００９年４月に九州産交ツーリズムに移籍し、７月管理部長、１１年９月旅行事業部次長兼旅行センター支店長、１２年４月に現職。
　塩本仁美（しおもと・ひとみ）氏は鹿児島市出身、１９６６（昭和４１）年７月８日生まれ、５３歳。明治学院大卒。９０年６月に�潟Gイチ・アイ・エスに入社、２００５年１２月に九州産業交通旅行事業部長として出向。１８年１０月から現職。
　渡邉晋司（わたなべ・しんじ）氏は大分市出身。１９６４（昭和３９）年１０月２８日生まれ、５５歳。熊本商科大卒。８７年４月に�滑笂c屋伊勢丹入社、２００３年に�褐ｧ民百貨店に転籍、１５年７月に�潟qューマン入社、１６年２月に九州産交ランドマークに入社し。１８年１２月に現職。
　山口賢士郎（やまぐち・けんしろう）氏は福岡市出身。１９５９（昭和３４）年６月１５日生まれ、６０歳。熊本商科大卒。８５年５月綜合企画�鞄�社、２０１６年２月九州産交プランニング入社、１８年２月に現職。