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経常収益7・4%増で2期ぶりの増収・・・・肥後銀行

 肥後銀行単体の2019年3月期決算は、売上高に当たる経常収益が前期比7・4%増の756億5800万円、経常利益は同1・1%増の181億7千万円、当期純利益は同1・4%増の124億9500万円で増収増益だった。増収は2期ぶり、経常利益、当期純利益は2期連続の増益。
 本業のもうけを示すコア業務純益は同6・0%増の156億1400万円。貸出金残高が大きく伸び、マイナス金利下にあるものの貸出金利息と役務取引等収益などが増加したが、その他業務利益の減少で業務粗利益は同2900万円の微減。業務純益は一般貸倒引当金の戻し入れ益が減少する一方、経費も減少したことで同300万円の増加。経常利益は不良債権処理額が減少したことや株式等関係損益が増加したことなどにより臨時損益が同1億9500万円増加したため、同1億9900万円増えた。この結果、当期純利益は同1億8300万円増の124億9500万円となった。与信費用は同5億7500万円積み増し、7億100万円を計上した。
 総預金残高は公共預金の減少で、18年3月末に比べ711億円(1・5%)減の4兆6230億円。貸出金残高は同2419億円(7・4%)増の3兆4884億円。法人向け貸し出しを中心に伸びた。9年3月末の金融再生法開示債権(不良債権)残高は551億円で、18年3月末に比べ82億円(13・0%)の減少。不良債権比率は同0・37ポイント改善し、1・57%。自己資本比率は同0・35ポイント低下し、10・73%となった。
 20年3月期(通期)の業績は、経常収益700億円、経常利益170億円、当期純利益120億円で減収減益の予想。与信費用は10億円を見込んでいる。  

「AI自動翻訳機」を39店に導入、外国人対応を強化

 また同行は5月14日、インバウンド(訪日外国人旅行者)や今秋県内で開催される国際スポーツイベントで増加する外国人利用者への対応強化のため、AI自動翻訳機を39店舗に導入した。また、同月17日から全ATMの取引画面で英語併記を開始した。
 外国送金取扱店39店舗に導入した自動翻訳機は、フューチャーモデル社(本社・東京)製の「ez‐commu(イージーコミュ)」。ICレコーダーサイズ(長さ112o×幅43o×厚さ12・3o )で、英語、中国語、韓国語など32カ国語に対応している。行員が話した日本語と翻訳語が画面に表示され、翻訳語の音声を相手に聞かせることができる。外国送金や両替などの業務対応、近隣観光施設への道案内など外国人対応全般に活用する。また、同行の全ATM549台(共同ATMを除く)で、主な取引画面に英語を併記する表示変更を5月17日から実施した。  

「LINE Pay」へのチャージ対応開始

 また同行は、LINE Pay梶i本社・東京、高永受代表取締役CEO)がコミュニケーションアプリ「LINE」上で展開しているモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」に、同行普通預金口座から即時にチャージできるサービスを4月15日から開始した。
 「LINE Pay」のチャージ画面で肥後銀行を選択し、自分の口座を登録(初回のみ)すれば口座からリアルタイムに「LINE Pay」へチャージできる(リアルタイムチャージが可能になるのは登録日から3営業日後)。同サービスは事前にチャージした残高を、LINEの友達同士での送金や、提携サービス・店舗での決済に利用できる。
 同行では、みずほ銀行が3月から提供を開始したQRコードを使ったスマホ決済サービス「J−Coin Pay」に接続、3月25日から同行に普通預金口座を持つ個人客を対象に、全ユーザー間での資金移動(送る/送ってもらう)が即時無料ででき、加盟店では口座からスマホにチャージした電子マネーで支払いが完結できるサービスも開始している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2019年6月28日発行 No.457

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