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AIビジネスの最前線を紹介するセミナー・・・・熊本大学

 熊本大学(熊本市中央区黒髪、原田信志学長)は1月31 日、鰍`BEJAの長谷直達フェローを招き、AIビジネスの最前線を紹介するセミナーを実施した。
 クリエイティブ・マインド・セミナーと銘打って毎年開催しているもので、今回が4回目。当日は長谷フェローが「第4次産業の生き抜き方」をテーマに講演した。終了後に交流会があった。
 長谷氏は潟~クシィで、コアプロダクトのメッセージのリアルタイム化、コミュニティ機能の大規模リニューアルなどを担当。2016年からABEJAに参画。小売業向けのSeas事業やマーケティングなどを担当。執行役員、取締役など歴任し、昨年6月退任。現在フェローとして関与している。
 ABEJAは、蓄積されたビックデータからAIのディープラーニングを活用し、多種多様な業界・シーンで社会実装事業を展開。2012年の会社設立時から、コンピュータサイエンスを専門とする多数の大学教授陣と共同で研究開発したほか、ディープラーニング技術を自社開発してきた。  

遺伝子改変ラット精子の凍結保存効率化に成功

 また同大は1月14日、遺伝子改変ラット精子の凍結保存の効率化に成功したことを発表した。
 同大生命資源研究・支援センターの中潟直己教授らのグループが研究を進めてきたもので、これまで凍結保存が極めて困難だったラット精子の凍結保存を効率化できる新たな技術の開発に成功。凍結精子を用いた体外受精・胚移植により、1匹の雄ラットから300匹以上の産子を作製することが可能になったことで、医学研究への需要が増加している遺伝子改変ラットの系統維持に活用できるという。
 ラット精子は他の動物種の精子の2〜4倍の大きさがあり、物理的変化によるダメージを受けやすく、凍結保存技術の開発が極めて困難だったが、中潟教授らはできるだけ精子に物理的刺激を与えない新たな凍結方法を考案し、凍結融解精子の運動性を損なわず、効率的に受精卵および産子を作製する技術を確立した。
 同大は「この技術は遺伝子改変ラットの効率的な保存や利用を促進し、難病に対する治療法の開発を加速させることが期待できる」としている。1月9日付英科学誌で、研究成果を掲載している。  

耐熱マグネシウム合金の不燃化に成功

 熊本大学先進マグネシウム国際研究センター(熊本市中央区黒髪、河村能人センター長)はKUMADAI耐熱マグネシウム合金の不燃化に成功、12月14日の材料研究国際会議で発表した。
 同センターではこれまで耐熱マグネシウム合金と不燃マグネシウム合金を開発、基礎と応用の両面で研究開発を進めてきた。今回の不燃化によって、同合金の製造時と利用時の安全性が高まったことから、航空機や自動車などさまざまな輸送機器への応用に弾みがつく可能性があるという。今回の研究成果の一部は2019年4月発行の学術雑誌でも紹介されている。
_くまもと経済 業界NAVI_:2020年3月2日発行 No.465

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