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貸倒引当金大幅増で12年ぶりの赤字計上・・・・熊本銀行

 熊本銀行(熊本市中央区水前寺6丁目、野村俊巳頭取)の2020年3月期決算の業績は売上高に当たる経常収益が前年同期比3・5%減の229億2600万円、当期純利益は同151・1%減の19億2600万円の赤字で減収減益だった。純利益の赤字は12年ぶり。経常利益は同168・4%減の31億300万円の赤字だった。
 同行は景気変動に左右されにくい貸出運営を目指すため、貸倒引当金の算定方法を従来の過去の実績をもとに算出する方法から、好況時に引当金を計上し、維持する方法に変更。新型コロナウイルスの感染拡大の影響も見据えており、貸倒引当金を大幅に増やしたことから、信用コストが前年同期比59億円増の68億円となったことが影響した。
 本業のもうけを示すコア業務純益は同7・1%減の51億1400万円。内訳は資金利益が国債をはじめとした有価証券利息配当金の減少で前年比1億円減少した。そのうち貸出金利息は貸出金残高が順調に積みあがっており、16年ぶりの前年比増だった。役務取引等利益は同6億円の減少、経費は同3億円削減した。
 金融再生法開示債権残高は前年同月に比べ、同11・1%増の368億円、不良債権比率は同0・12ポイント増の2・26%となった。自己資本比率は同0・36ポイント減の9・26%。貸出金の期末残高は同5・3%増の1兆6161億円で過去最高。この内熊本県内貸出金は同5・2%増の1兆1874億円。預金・NCD残高は同1・4%増の1兆4390億円。この内熊本県内預金残高は同1・6%増の1兆3537億円だった。2021年3月期業績予想はコア業務純益が20年3月期比9億円減の42億円、経常利益は同62億円増の31億円、当期純利益は同45億円増の26億円、信用コストは8億円となる見込み。
 決算発表会は新型コロナウイルス感染防止対策のため、ビデオ会議形式で行われた。野村頭取は「減収減益となり、また赤字決算はバランスシートの改善や不良債権処理を行った2008年3月期以来12年ぶり。しかし銀行本体の実力を示すコア業務純益は昨年11月に発表した計画比を5億円上回っている。収益の中核である貸出金利息が前年比プラスとしたことから、マイナス金利など厳しい環境の中でも本業はおおむね堅調に推移していると考えられ、一定の評価ができる。赤字の要因である貸倒引当金の計上は将来を見据えて、余分に計上したもの。景気動向に左右されない貸出運営を行い、資金繰り支援をはじめとした安定的で適切な金融仲介機能を発揮し、地域経済を支えていくことを目的に行った。前向きにとらえてほしい」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2020年6月29日発行 No.469

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