就職決定率は９６・１％・・・・熊本大学

　熊本大学（熊本市中央区黒髪、原田信志学長）の２０２０年３月卒業者の就職決定率は、医学科を除く学部卒者が９６・１％で、前年と比べ１・５ポイント下降した。院卒者は９７・４％で１・３ポイント下がった。県内の就職者は前年より７人多い３３５人だった。
　学部卒業者は１７８４人で、うち就職希望者は１０６２人。１０２１人が就職決定したほか、５４５人が大学院などへ進学した。大学院修了者は７１２人で、就職希望者は６２７人。６１１人が就職決定した。求人件数は前年比約３９％アップの１８０９２件に上った。決定先を業種別に見ると製造業が前年比１５人増の１２４人、公務員が同１２人減の２０９人、教育・学習支援業が同４人増の１６６人、医療・福祉が同６人減の１５９人だったほか、金融・保険業に５４人がそれぞれ就職した。企業団体別ではトップがソニーセミコンダクタマニュファクチャリング４４人で、九州電力、京セラ、三菱電機にそれぞれ１０人が決定した。地域別には熊本を除く九州が３９％、熊本県内が３３％で前年並み。関東は１８％で、１ポイント上がった。
　同大キャリア支援課の日和田伸一課長は「熊本や九州への就職も含め、前年同様、公務員から民間企業まで多様性のある就職先を堅調に確保できている」と話している。
　主な就職先は前述４社のほか、ＴＯＴＯ、ＫＭバイオロジクス、パナソニック、肥後銀行、福岡銀行、東京海上日動火災保険、東京エレクトロン、日本製鉄、日立製作所、トヨタ自動車など。