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経常収益29億500万円で3期連続の増収・・・・天草信用金庫

 天草信用金庫(天草市太田町、山田清和理事長)の2020年3月期決算は、売上高にあたる経常収益が前期比13・9%増の29億500万円、純利益は19・6%増の5億円で、3期連続増収、2期ぶりの増益だった。
 貸出金収入は、個人ローンなどの消費資金や事業資金の推進により期末貸出残高は増加したが、利回りの低下により減少した。有価証券運用は配当利息収入や投資信託解約益を計上、経常収益は増加した。費用は、貸倒引当金や新型コロナウイルスの影響による株式償却の計上が増加したものの、株式売却益の計上により当期利益は増加した。本業のもうけを示すコア業務純益は19・6%増加し8億7900万円、実質業務純益は19・5%増の8億7600万円だった。
 同期の自己資本額は113億2300万円で、期末の自己資本比率は17・5%。不良債権処理費用は39・3%減の1億200万円、期末不良債権残高(金融再生法基準)は4・3%増の57億8500万円、担保などによる保全率は91・4%となった。預金の期中平均残高は1348億6100万円で2・1%増、貸出金期中平均残高は620億円で1・2%増加した。出資配当は1・7%据え置き。
 新型コロナウイルス感染症の影響から、21年3月期の業績予想は示していない。
 同金庫は「コロナ禍の影響を受けたお客さまからの相談に対し、柔軟で迅速な対応を行っている」と話しており、休業を余儀なくされていた宿泊・飲食業者の経営維持の一助となるよう職員の昼食累計3千食のデリバリー利用を行うなど、地域経済に対する取り組みを積極的に推進している。
 同金庫は、1949年4月に設立、出資金は4億5692万円。天草市を中心に11の営業拠点があり、3月末現在の職員数は125人(パート除く)、会員数は2万967人。
_くまもと経済 業界NAVI_:2020年8月29日発行 No.471

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