８月県内求人倍率求人倍率は１・１１倍で前月比０・０２ポイント減少

　熊本県内の８月の有効求人倍率（季節調整値）は、１・１１倍（九州１・０１、全国１・０４）で、前月比０・０２ポイント減少だった。九州では２番目。全体で１倍を超えたのは２０１４年７月以来７２カ月（６年）連続。正社員の有効求人倍率（原数値）は０・８６倍で、前年同月比と０・２４ポイント減少した。熊本労働局まとめ。
　２０１９年度の有効求人倍率１・５７と比べ今月は０・４６ポイント減少し、新型コロナウイルスなどによる景気の先行きの不透明さなどにより、以前までの売手市場から変化しつつある。
　８月の有効求人数は前月比４・７％増の３万２０６２人で、２カ月連続で増加、有効求職者数は同６・５増の２万８８６３人で４カ月連続増加した。
　新規求人数は前年同月比２３・３％減の１万３４０人で８カ月連続減少。うち一般フルタイム求人は同２７％減の６３４３人で８カ月連続で減少し、一般パートタイム求人は同１６・６％減の３９９７人で８カ月連続減少した。
　主要産業別では、建設業（５・４％増） で増加し、製造業（３２・１％減）、運輸業、郵便業（３２・２％減）、卸売業、小売業（３３・６％減）、宿泊業、飲食サービス業（５１・６％減）、医療、福祉（１４・４％減）、サービス業（他に分類されないもの）（３０・１減）で減少した。
　一方、新規求職申込件数は同３・１％増の５５１９人で２カ月ぶりに増加、うち一般フルタイムは同０・９％減の３５７５人で２カ月連続の減少、一般パートタイムは同１６・６％減の３９９７人で８カ月連続で減少した。
　新規常用求職者のうち在職者は同１２・２％減の１３０７人で７カ月連続の減少、離職者は同８・７％増の３５５３人で３カ月連続の増加、無業者は同７・７％減の４５８人で２カ月連続で減少した。離職者のうち事業主都合離職者は４９・５％増の９７９人で８カ月連続で増加、自己都合離職者は同０・９％減の２４２０人となり２カ月連続で減少した。
　安定所別の有効求人倍率順位（原数値）は�@熊本１・２４�A水俣１・１５�B宇城１・１２�C阿蘇１・０１�D八代０・９９�E球磨０・９５�F上益城０・９４�G菊池０・９３�H天草０・８９�I玉名０・８６。
　九州・沖縄内の順位は、�@宮崎１・１４�A熊本１・１�B鹿児島１・０８�C大分１・０７�D佐賀１・０４�E福岡１・０３�F長崎０・９１�G沖縄０・６７。