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南阿蘇村の荒牧旅館をM&Aで取得・・・・K.M.A SPA&RESORTS

 宿泊施設運営の階.M.A SPA&RESORTS(熊本市東区戸島町、松原正恭社長)は、栃木温泉・荒牧旅館(南阿蘇村河陽)をM&Aで取得、リゾートホテル「ASO RESORTS ARAMAKI」(仮称)に名称を変更し、2021年7月頃をめどに全面改装オープンする。
 熊本地震で被災し休業中で事業継続が困難だった同旅館と新たな投資先を探していた松原社長が代表を務める事業投資会社軌range&LinkCompany(熊本市東区戸島町)との考えが一致。その後、旅館の運営会社牛r牧旅館を新設分割する形で、受け皿会社としてOrange社が100%子会社のK.M.A SPA&RESORTSを20年3月に設立し、5月にK.M.A社が旅館運営会社の発行済み株式100%と土地・建物を取得した。
 K.M.A社は10月から県のグループ補助金を活用し旅館の全面改装工事に着手しており、21年3月末に完成する予定。土地・建物取得費や改装費などを含めた総事業費は約5億円。1万6500uの敷地内にある2階建て、延べ床面積1902uの建物をそのまま活用し、リニューアル後は1階に宿泊客専用ラウンジやカフェ、6つの貸切風呂、大浴場、2階に客室、シェアキッチン、ワークスペースを設ける。客室は以前の14室から12〜13室に減らし、和室をすべて洋室に変更。宿泊料は一般客室(20〜22u)の平日1泊朝食付きで1万2千〜1万3千円、露天風呂付きのVIPルーム(80u)で4万円を想定している。また、敷地内にある山林を活用し、テントの貸し出し可能なキャンプ場やバーベキューテラスといった屋外施設を新設する。ターゲットは平日がワーケーションなど利用の個人客、休日が県内を中心に福岡など九州内のファミリー層を見込んでいる。運営はK.M.A社で行う。
 ホテルの特徴としては宿泊料金の支払いを事前カード決済のみで対応。予約はウェブサイトで受け付け、予約後に利用者へ送信するパスワードを持って来館すると、簡単な受付だけで即時に入室できる仕組みを作るという。またパスワードがあれば、深夜12時で施錠する玄関の自動ドアや客室、大浴場の入退出を可能にするなど、全般に非接触型の運営スタイルを採用、新型コロナウイルス感染拡大防止に対応するマネジメント体制を確立していきたい考え。夕食はバーベキューテラスのみで提供し、朝食はホテルに入居予定のカフェに業務委託する。従業員はフロント業務や接客スタッフ、料理人などを置かず、コンシェルジュを10人採用。コンシェルジュはビジネス客向けにゴルフ場の予約、夕食希望の利用客にホテルと近隣の飲食店を行き来してもらうための車のレンタルなど、利用者のサポート業務を担当する。
 ホテルの運営責任者でOrange社とK.M.A社の取締役を務める永田祐介氏は「明治初期の創業で140年以上の歴史を持つ荒牧旅館は南阿蘇村の玄関口に位置している。私自身、阿蘇内牧温泉で旅館・蘇山郷を経営しており、同じ阿蘇地域で旅館を営む人間として村の玄関口が廃墟というのは、今後における南阿蘇村の復興を考えた時に好ましくないと考えた」と事業継承を決めた背景を語り、「客室稼働率を上げるための仕掛けとして国が推進する泊食分離≠実践しながらポストコロナを見据えたリゾートホテル運営を目指す」と抱負を述べた。
 Orange&LinkCompanyは投資事業、輸入車販売、美容室経営、輸出事業などを手掛けるパインプレイングループ(熊本市東区戸島町)の1社。同グループは2001年創業、グループ売上高は2億5千万円。
_くまもと経済 業界NAVI_:2020年12月28日発行 No.475

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