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経常収益123億9800万円で増収増益・・・・熊本銀行中間決算

 熊本銀行(熊本市中央区水前寺6丁目、野村俊巳頭取)の2020年度4月〜9月期の中間決算は、売上高に当たる経常収益が前年同期比8・8%増の123億9800万円、経常利益は同47・7%増の31億6200万円、中間純利益は44・3%増の24億4900万円で増収増益となった。増収は3期ぶり、増益は2期連続。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で企業融資などが増え、貸出金利息が約2億円増加。役務取引等利益は資産運用商品の販売の好調や手数料収入の増加などで同2億5600万円増加した。経費は同0・1%減の68億900万円で、本業のもうけを示すコア業務純益は同6%増の24億900万円だった。
 同行は貸倒引当金の算出方法を従来の過去のデフォルト実績をもとに算出する方法から、好況時に引当金を計上し維持する方法に変更。19年度決算で貸倒引当金を大幅に増やしたが、取引先の業績が見込みよりも改善したため、11億4100万円の戻り益が発生し、臨時損益が前年同期から14億9200万円増加、7億3900万となった。結果、経常利益は同47・7%増の31億6200万円、中間純利益は同44・3%増の24億4900万円だった。
 貸出金残高は19年9月期に比べ、1565億円(10・1%)増の1兆7072億円。この内県内貸出金残高は同821億円(7・1%)増の1兆2368億円。預金・NCD残高は同1125億円(7・8%)増の1兆5488億円。この内、県内預金は同1092億円(8・1%)増の1兆4602億円だった。個人預かり資産残高は同50億円減の21億3700万円。
 不良債権残高は19年9月期に比べ、41億円増の386億円、不良債権比率は同0・04ポイント増の2・24%。自己資本比率は同0・06ポイント減の9・5%だった。銀行の本業である貸出金や手数料収入などの指標となる本業利益は同4億円増加し、16億円。本業利益率は同0・04ポイント増加し、0・21%だった。
 21年3 月期(通期)の業績は、コア業務純益47億円、経常利益49億円、当期純利益40億円を予想。信用コストは9億円の戻り益を見込んでいる。
 野村頭取は「上半期は顧客の資金繰り支援で結果的に貸出金は伸びたが、コロナウイルスの影響は未だ余談を許さない。今後の見通しは依然として不透明。経営改善支援や資本性資金の供給など資金繰りの次の支援が必要となってくるのではないだろうか。金融機関の求められる役割は大きいと思うので、引き続き真摯に支援に取り組みたい」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2021年1月29日発行 No.476

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