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旧菊水西小施設を取得、スマート農業関連事業開始・・・・ドローン製造のミドリ

 精米・米販売や農業用ドローン(小型無人機)の製造・販売を手掛ける泣~ドリ(和水町上板楠、上原康臣社長)は、1月27日付で和水町から取得した旧同町立菊水西小学校の施設を活用し、ドローンを中心としたスマート農業推進事業をスタートさせる。取得額は1500万円。また、ラジコンカーレースなどアミューズメント施設も開設する。
 計画では、旧校舎1階に同社事務所、打ち合わせ室、会議室、倉庫などを配置。2階にはラジコンカーレース開催、プラモデル販売のモデラーズスタジオ「ONE’S HOBBY(ワンズホビー)」(山鹿市鹿本町)が運営する小型ラジコンカーのミニッツレース、ミニ四駆レース、ドローンレース場や事務所、製作室、研修室、商品倉庫などを設ける。
 運動場の一部は農業用ドローンの講習に、プールは水中ドローンや船型ドローンの開発、ボートやヨットのラジコンレースコースとして、体育館はドローンのテスト飛行や100人以上の各種模型レースなどイベントスペースとして活用する計画。また、災害発生時には施設を地域住民に避難所として開放する。
 上原社長は、「日本一のスマート農業の発信施設、県内外からファンが訪れる九州トップの体験型ホビーショップを目指す。現在は農業用ドローンを製造・販売しているが、今後は他社とも協力してドローン制御を利用した無人農作業機や鳥獣被害対策機器、アシストスーツなど、農業の現場で必要とされる機器の開発にも力を入れたい」と話している。
 上原社長は、有明高専機械科を卒業後、平田機工勤務を経て1995(平成7)年に家業を継ぎ就農。米の栽培面積を拡大しつつ同社を設立。2017年から農業用ドローン関連事業に進出し、ドローンの製造・販売、ドローンによる農薬散布の受託、教習や空撮の受託、無人農作業機の開発などを手掛けている。同社では自社ブランドの農業用ドローン「GH10」(タンク容量10リットル)、「GH14」(同14リットル)を約60機生産・販売している。和水町では旧菊水町地区の4小学校を統合、旧菊水中央小校舎の耐震補強、増築を実施して菊水小学校として2020年4月に開校。旧菊水東、菊水南、菊水西の3小学校の敷地と施設は、公募型プロポーザル方式で選定した企業に譲渡した。旧菊水東小は釣具メーカーの且R鹿釣具(山鹿市小原、中宮修一社長)、菊水南小は食品メーカーの滑ロ美屋(和水町内田、東健社長)、菊水西小を泣~ドリが取得した。
_くまもと経済 業界NAVI_:2021年3月30日発行 No.478

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