「総合腫瘍科」を立ち上げ、集学的がん診療機能を強化・・・・済生会熊本病院

　済生会熊本病院（熊本市南区近見５丁目、中尾浩一院長）は４月１日、横断的にがん診療を統括する「総合腫瘍科」を新設した。
　同院では、手術、がん薬物療法、放射線治療、緩和ケア、がん相談、入院中のがん患者の心のケアを行う精神腫瘍など、専門領域の異なる医師や医療専門家が連携して治療計画を立案、実施する多職種混合の「集学的がん診療センター」（菅守隆センター長）を昨年４月に立ち上げ、専門性の高いがん診療体制の構築に着手しており、集学的がん診療機能の充実を目指す。
　また同院は、４月１日付で厚生労働省から「がんゲノム医療連携病院」に指定された。「がんゲノム医療」は、患者のがん遺伝子の検査（がん遺伝子パネル検査）によって明らかになるがん遺伝子の情報に基づき、特定のがんの診断や追加治療の必要性の検討、効果が高そうな薬物治療（抗がん剤）の選択など、患者一人ひとりに最適ながん治療を行う。指定は県内では熊本大学付属病院に続き２施設目。