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世界で初めて線虫の誘引物質を特定・・・・熊本大学

 熊本大学(熊本市中央区黒髪2丁目、小川久雄学長)大学院生物環境農学国際研究センターの澤進一郎センター長ら研究グループは7月3日、農作物に被害を与える植物感染性線虫誘引物質を特定したことを発表した。物質の特定は世界初。
 植物感染性線虫は土壌中に生息し、作物などに寄生して農作物を枯らす生き物で、被害額は全世界で年間数十兆円になると試算されている。同研究は、農薬を使わずに線虫を駆除し、環境保全型の農業に利用できる線虫トラップ剤を開発することが目的。研究グループは線虫数百万匹の培養に成功し、根菜類などに寄生するサツマイモネコブセンチュウと亜麻の種子で実験を行い、種子に含まれる線虫誘引物質を特定した。
 線虫の駆除には土壌くん蒸剤などが使われるが、強い農薬によって土壌中のすべての微生物を殺してしまうことや健康被害の恐れなどが問題とされていた。これまで多くの研究者が誘引物質の特定を試みていたが、実験に必要な線虫の培養法がなかったことや、植物の根から出る線虫の誘引物質を大量に集められないなどの理由から研究が進んでいなかった。亜麻の種子は簡単に大量入手できるため、今後はこれらの線虫誘引物質を用いた線虫トラップ剤の開発と、持続可能な環境保全型農業への貢献が期待されるという。研究結果は7月3日に科学雑誌「Science Advances」に掲載された。
_くまもと経済 業界NAVI_:2021年9月30日発行 No.484

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