トップ 経済ニュース
経済ニュースEconomic News
熊本に特化した転職支援サービス、求人情報 | リージョナルキャリア熊本

観光牧場活用に向けた包括連携協定・・・・菊池市など4者

 菊池市(江頭実市長)、熊本県菊池エミュー観光牧場梶i菊池市重味、山口毅社長)、且R口油屋福太郎(福岡市、田中洋之社長)、日本食品梶i福岡県古賀市、柿本憲治社長)の4者は7月14日、包括連携協定を結んだ。
 山口油屋福太郎および日本食品は2018年6月、菊池市重味の旧迫水小学校跡地にヒクイドリ科で体長1・6m〜2mの大型鳥「エミュー」の観光牧場を開設することで同市と進出協定を締結し、両社の共同出資で熊本県菊池エミュー観光牧場鰍設立。現在、公開に向けた作業を進めている。今回の連携は同牧場を生かして4者で地域振興に取り組むもの。@地域社会の発展A観光の振興B農業の振興C教育の振興D災害時の地域への支援Eその他の協議して必要と認める事項の6項目で相互連携する。
 同牧場は現在、北海道から運ばれたエミュー54羽(オス、メス27ペア)を飼育しており、冬に迎える産卵の状況を観察した上で一般公開に向けた計画を策定したいとしている。将来的にエミュー4千羽を飼育し、研究拠点のほか個体の油脂を使った化粧品、また食肉といった商品の開発拠点、レストランなどを設ける計画がある。
 江頭市長は「地域とともに成長したいという思いを3社の方々からいただき、市にとって大きなメリットがあると考え、締結に至った。観光牧場は菊池市街地と、観光名所である菊池渓谷をつなぐ中間地点に位置するため、市内の観光に新たな拠点性が生まれるだろう。連携を通じて営農者の育成や食を通じた教育、特産品の開発などあらゆる事業展開に期待したい」と話している。

水田ごぼう使った煎餅の新商品を発売

 また、同市と且R口油屋福太郎(福岡市博多区那珂、田中洋之社長)は今回の協定締結の一環で、同市の特産品である水田ごぼうを使った煎餅の新商品「菊池めんべい菊池水田ごぼう味」を発売した。
 「めんべい」シリーズを製造販売する同社とコラボした商品で、水田で栽培するごぼうをチップ状に加工して煎餅に練りこんだもの。1袋2枚入り。2袋入りが216円、6袋入りが540円、12袋入りが1080円。同市内の道の駅といった物産店、JA菊池(同市旭志川辺、三角修組合長)が運営する直売所などのほか、山口油屋福太郎の直売店で販売している。また、パッケージに同市の観光スポットの菊池渓谷を用いたデザインを採用したほか、裏面では同市内の観光名所や独自のブランドを紹介している。水田ごぼうの提供はJA菊池が担う。
 商品開発を担当した山口油屋福太郎は「水田ごぼうは従来のごぼうと比べて柔らかく、あく抜きをせずに調理ができるといった特徴があり、噛むほどにごぼうの風味が楽しめる商品に仕上がった」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2021年9月30日発行 No.484

関連記事

powered by weblio



「くまもと経済」は昭和46年の創刊以来、『熊本』に密着した独自の特集記事や企業ニュース、人物 インタビューなど、毎号200以上の企業・団体の発展的な経済情報を掲載。業界や特定企業の動向を知る情報源として、また、事業展開のための情報・資料として、熊本のビジネスシーンで広く活用されています。

定価:1,931円/年間購読:19,500円

購読のお申込みはこちらから