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県内農業高校2校に農業用機材を贈呈・・・・JAグループ熊本

 JAグループ熊本(宮本隆幸会長)は11月25日に熊本市中央区南千反畑町のJA熊本中央会会議室で贈呈式を開き、熊本農業高校と菊池農業高校の2校に農業用機材一式を贈呈した。
 JAでは未来の農業の担い手となる農業高校生を支援する目的で毎年開催している農業高校フェアを支援していたが、新型コロナの影響で昨年から中止となっているため、これに変わる支援として農業技術の習得や学びを深めてもらうことを目的として農業用機材の贈呈を決めた。贈呈したのは大型トラクターに取り付けて耕うん作業などに使われる農業用機材と関連装置一式。熊本農業高校にはカバーの中にある刃を回転しながら農地を耕す「グランドロータリー」とロータリーで耕す深さを自動調整する「オート装置」、菊池農業高校には上下の刃を回転させて耕うん作業を効率的に行う「リバーシブルプラウ」と車体バランスを調整する「フロントウエイト」を贈呈した。両校では自動操舵システムを搭載した大型トラクターを導入しており、今回寄贈された機材を活用することでスマート農業の実践などに役立てるという。
 贈呈式で、JA熊本中央会の宮本隆幸会長は「農業高校生の皆さまには機材を大いに活用していただき、次代の農業を担う人材として活躍されることを期待している」とあいさつ。両校を代表し、熊本農業高校の古田陽一校長は「贈呈いただいた機材を活用し、農業教育の発展、そしてスマート農業の展開を図り、熊本県の農業人材の育成のために使わせていただきたい」と語った。

2024年4月に単協・連合会統合し県域JAに

 JA熊本中央会やJA熊本経済連、県下JA、専門連などで構成するJAグループ熊本(熊本市中央区南千反畑町、宮本隆幸会長)は12月2日、グランメッセ熊本で第27回JA熊本県大会を開き、2024年4月に県下14JAと中央会、経済連、厚生連を県域JAとして統合するという方針を組織決定した。
 JA熊本県大会は3カ年の基本計画を策定するために3年に1度開いている。前回の第26回大会で就農者の高齢化や人口減少に伴う地域市場縮小、農協改革や国際貿易交渉に伴う経営環境悪化など環境の激変に対応するため、合併による組合員ニーズへの対応力強化や経営基盤強化を目的として県域JA構想を組織決定しており、このスケジュールに沿ったもの。専門連である県果実農業協同組合連合会(JA熊本果実連)と県酪農業協同組合連合会(らくのうマザーズ)、県畜産農業協同組合連合会は県域JA構想の枠組みに含まれず、現在の体制を維持する。統合後は地区本部制を敷く。天草・玉名地区以外は現在の単協の地区割になぞらえ、JAあまくさ、JA本渡五和、JAれいほくの地域を天草地区、JAたまな、JA大浜の地域を玉名地区として11地区体制とする。また、千〜1200人からなる総代会制を採用。理事は50〜70人程度となる予定で、総代と理事はそれぞれ地区から選出する。22年度に実現に向けた検討を行い、23年に合併総会を経て、踏み込んだ準備を進める。統合後の名称は「熊本県農業協同組合(JAくまもと)」を予定している。統合が実現すれば全国の総合JAと比較しても正組合員数の全国1位をはじめ、上位の規模となる。
 現在、県域JAでも単協の離脱がない「県1JA」を実現しているのは奈良、香川、沖縄、島根、山口の5県、単協の離脱があるものの県域JAを実現しているのは佐賀と大分、高知、福井、岡山の5県、さらに14件が県1JAを検討している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2022年3月2日発行 No.489

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