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被災の製材加工場を11億円かけ操業再開・・・・球磨村森林組合

 森林整備・製材加工業の球磨村森林組合(球磨村神瀬甲、蔀初美代表理事組合長)は6月、令和2年7月豪雨で被災した製材加工施設の操業を再開した。総投資額は11億円。
 同地にある製材加工施設は同豪雨災害で土石流の被害を受け、製材加工事業を停止していたが、このほど復旧工事を完了し、操業を再開したもの。建物は製材加工場、事務所、製品倉庫2棟、モルダー加工施設、木質バイオマスボイラー乾燥施設などで構成、損傷の大きかった建物や機械は解体・撤去し、新たに建設・導入したほか、改修工事を行った。同加工施設では間伐や皆伐で山林から切り出した木材を建築用材として製品に加工し、チップ材は製紙用のパルプチップとして加工を行っている。
 今回の製材加工施設の復旧投資には、経済産業省のなりわい再建支援事業や林野庁の木材流通施設等復旧対策事業を活用した。また、日本政策金融公庫熊本支店農林水産事業から農林漁業施設資金として3億円の融資を受け、農林中央金庫福岡支店が窓口金融機関として日本公庫と連携支援を行っている。
 同組合は1955年11月設立。主力事業の森林整備、製材加工のほか、森林観光事業では九州最大級の鍾乳洞「球泉洞」を運営。同豪雨災害では球泉洞も被災しているが2022年4月に復旧、営業を再開している。組合員数は923人(22年5月末現在)。職員数は77人。
 犬童大輔参事は「球磨村の復旧に先がけ、復旧支援に何かできないかと食事施設の幸盛亭(こうもりてい)を21年5月に開店した。ウッドショックや円安の影響で国産材の引き合いが多く、営業を強化するなど販売に注力していく。今後も地域の雇用創出や林業振興に貢献したい」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2022年9月30日発行 No.496

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