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宮本武蔵晩年の人物像を示す新史料・・・・熊本大学

 熊本大学(熊本市中央区黒髪2丁目、小川久雄学長)は9月26日、晩年の宮本武蔵が初代藩主細川忠利側近の「文化人サークル」の一員として仕えていたことが分かったと発表した。
 同大永青文庫研究センターの稲葉継陽センター長・後藤典子特別研究員らが細川家と松井家の古文書群から4点の史料を新たに発見した。
 宮本武蔵に関する確かな歴史資料はその晩年に当たる1640(寛永17)年に藩主細川忠利に招かれて以降のものがごくわずかに伝来しているだけだったが、今回の発見によって稲葉教授らは@死期が近づいた忠利が自身の政治思想を総括・体系化するために武家故実(武家の行動を律する歴史的規範)、儒学(東アジア共通の統治思想)、兵法、茶道に精通した文化人を周辺に集めたが、武蔵は思想としての兵法の体現者として招へいされたと考えられるA忠利死去後も武蔵は熊本で文化人サークルの中に身を置きつつ新藩主の光尚とも良好な関係を維持しており、このことが「五輪書」執筆の背景にあるB文化人サークルの他のメンバーの履歴や文化的位置から見て、晩年の武蔵が兵法の大家として相当の評価を得ており、明君と謳われる忠利のような大名の政治思想に大きな影響を与えうる存在だった―などが明確になったとしている。
_くまもと経済 業界NAVI_:2022年12月30日発行 No.499

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