１２億円かけ水俣市の合板製造工場を増設・・・・新栄合板

　合板製造の新栄合板�梶i東京都、古澤憲司社長）は来年３月、水俣市の工場を増設する。投資金額は１２億円。
　同社は木造建築物で利用する構造用合板の製造を中心に事業を展開。今回の増設では建設現場でコンクリートを流し込む際に使われる型枠用合板の生産を強化する。生産能力は月産５万枚から１５万枚に増やす。原木をかつら剥きのようにして板状に加工する「ロータリーレース」を保有する３基のうち１基を入れ替え、木材の乾燥能力を向上させる設備も導入。また従業員が働きやすい環境も整えるという。従業員は現行の１４４人から５人増やす。
　古澤社長は「輸入木材の供給が滞ることで、建築に遅れが出るなか、合板の品質向上と生産量増を図ることで、国産のシェア増加を目指したい」と話している。
　同社は１９７５年８月創業。資本金は１億４２５０万円。売上高は約１００億円。