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小国町に地熱発電所を建設中・・・・町おこしエネルギー

 全国で食品スーパー「業務スーパー」を展開する叶_戸物産(兵庫県加古川市)の創業者・沼田昭二氏が設立し、代表を務める再生可能エネルギー事業の樺ャおこしエネルギー(同地)は、小国町北里に地熱発電所を建設している。2024年3月に運転開始予定。
 場所は、はげの湯温泉南側の山岳地。地下のマグマ溜まりの上層側に位置する貯留層から熱水と蒸気をくみ上げ、分離した蒸気でタービンを回して発電する「シングルフラッシュ方式」を採用。出力は4490kWで、24時間発電可能。年間発電量は3449万kW/年を想定しており、九州電力に売電する。建設費用は約100億円で、50億円は三菱UFJ銀行から融資を受け、沼田昭二社長の私財などからも捻出する。年商は約14億円を見込み、10年以内に投資額を回収できるという。現在の工事進捗(ちょく)は全体の約30%。発電基地の擁壁工事が完了しており、冷却塔やタービンの杭工事が約80%進んでいる。7月から蒸気生産設備を、9月からタービンを設置して12月から機器単体の試験、来年1月から総合試運転を始める。同事業は関連会社の鰹ャ国町おこしエネルギー(小国町北里、岡本道暁社長)が運営する。
 地熱発電の過程で出た熱水の利活用も計画している。同社は同町で自社農園「おぐに農園」を展開し、温泉水を利用したビニールハウスで野菜などの地熱熱水ハウス栽培を行うほか、オニテナガエビや、ヤマトシジミなどの養殖事業への応用も研究している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2023年4月30日発行 No.503

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