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農学部の臨空キャンパスが運用開始・・・・東海大学

 東海大学(神奈川県平塚市、松前義昭学長)が益城町の同大宇宙情報センターの用地内に建設していた農学部と大学院農学研究科の新キャンパス「阿蘇くまもと臨空キャンパス」が完成、3月26日に竣工(しゅんこう)式を終え、4月7日から運用を開始した。
 熊本地震で被災した南阿蘇村の農学部キャンパスを、地震後に授業を行ってきた「阿蘇実習フィールド」と熊本市東区渡鹿の熊本キャンパスに加え、熊本空港近くの同大宇宙情報センターの用地などを再整備し、座学と実習を同じ場所で行う「一体型キャンパス」として整備を進めてきた。宇宙情報センターの敷地(7ha)の隣接地4haを新たに購入し合計11haの用地を確保。南北のゲートを貫くメインのキャンパス道路を挟み左右に施設が配置されている。東側には既存の施設を1号館として改装。メインの建物となる研究実験講義棟(2号館)は、4棟をロの字型に配置、その中央に広場を設けた。同施設内には学生のラーニングスクエア、情報収集に特化した図書館、来訪者向けの情報発信を行うゲートプラザ、食堂などを設置した。さらに食品加工教育実習棟、オープンキッチンも設けている。道路の西側には、防疫体制を敷いた多目的の畜舎5棟、実習施設3棟、温室10棟を建設した。建物は大小合わせて31棟に及ぶ。施設の延べ床面積は約2万7080u。農作物を育てる圃場(ほじょう)も整備、すでにヒマワリ、サツマイモ、エゴマ、レモングラスなどの栽培を行っている。農学部学生約900人、大学院生約20人、教職員約60人。3月26日には行政や経済界、学校関係者らで竣工式を行い、4月7日には、大学と学生による新キャンパスでのスタートアップセレモニーが催された。
 同大学の松前義昭理事長は竣工式のあいさつで「学園では熊本地震による農学部と大学院農学研究科の被害を受け、将来起こり得る断層地震への備えの観点から阿蘇くまもと臨空キャンパスに移転しての再建を決断した。そして今回、国や県、地元にご理解をいただき完成に至ることができた。今後は、熊本キャンパス、阿蘇実習フィールドと合わせて熊本県内3カ所で教育研究活動を展開し、地域の皆さまと若い世代を育成していく」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2023年6月30日発行 No.505

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