県内平均賃上げは９３０４円・・・・連合熊本

　連合熊本（熊本市中央区九品寺、友田孝行会長）は４月６日、２０２３年春季生活闘争の回答の集計結果を発表した。県内４６の労働組合（組合員数１万８２４人）が答えた。
　県全体の平均賃上げ額（定期昇給分を含む）は昨年同期比３６９３円プラスの９３０４円で、賃上げ率は３・４４％となった。このうち組合員数３００人未満の中小労働組合では同比２６０５円プラスの７０４９円、組合員数３００人以上の労働組合では同比４１２０円プラスの１万４５９円となった。
　賃上げ分が明確に分かる４３組合（１万５４８人）のうち、定期昇給分を除く賃上げ額は４８１５円プラスの６３７２円だった。組合員数３００人未満の２７組合（３１６９人）では同比２６７８円プラスの４２８７円だった。組合員数３００人以上の１６組合では同比５７３２円プラスの７２６８円となった。
　また全国２４８４組合（２２６万２６４７人）の定期昇給分を含む賃上げ額は同比４７９５円プラスの１万１１１４円で、賃上げ率は３・７％だった。
　連合熊本は「人材の確保や流出防止の観点から、昨年同様に初任給の引上げ、ベアの獲得や妥結見込みといった報告が多く、一部では組合要求以上の回答や、生活困窮特別手当の獲得など、昨年以上にその傾向が強いという報告が上がっている」とまとめている。