健軍１丁目にサテライトオフィス・・・・Ａ.Ｄ.Ｃ

　中小企業向けＩＴ支援、人材サービス業の�鰍`.Ｄ.Ｃ（熊本市東区健軍１丁目、四方美由紀社長）は同地の本社ビルを全面改装し６月１日、イベントスペースや撮影スタジオなどを併設したサテライトオフィス「ＡＤＣラウンジ」を開設した。
　本社ビルの有効活用を図り、コロナ禍でニーズの高まるレンタルオフィスやシェアオフィスなどとして利用できるビジネス拠点を整備したもの。投資額は約６千万円。同ビルは３階建てで、延べ床面積が約６００�u。１階はセミナーや会議、ミーティング、動画配信、料理教室開催などで使えるイベントスペースとキッチンスタジオ。最大３０人を収容する。テラス席も設け、利用者同士が飲食しながらコミュニケーションが図れる空間づくりを目指す。２階はレンタルオフィスで１〜２人用の１５室を設置。室内はセキュリティーを強化するほか、フィットネスジムやシャワー室も備える。賃料は月額５万円から１０万円。３階はシェアオフィスで３０席を設置。ネット環境を整備し、フリーアドレスを採用する。貸会議室や動画配信などで使えるウェブスタジオも設ける。月額利用料は２万５千円からで別途入会金が必要。実際のオフィスを構えず法人登記もできる「バーチャルオフィス」としての利用も可能。電話番号と住所のレンタルや電話代行も利用でき、実際に事務所を借りるより費用・時間・労力を抑える事ができるという。利用対象は全館法人のみ。サテライトオフィスの開設に伴い、Ａ.Ｄ.Ｃの本社事務所はビル１階の一部に集約した。
　四方社長は「空港や高速インターに近い交通アクセスの良さを生かし、県内外から異業種が集う拠点づくりを目指す。若手起業家の支援にも注力したいと考えており、この場所から多くの新しいビジネスが生まれていけば」と話している。
　同社は２００１年大阪市で設立、０７年熊本市内に移転した。社員は１２人。今年１１月期の売上高は１億円を見込む。