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本社工場止血絆ラインに包装ロボット導入・・・・リバテープ製薬

 医薬品製造販売のリバテープ製薬梶i熊本市北区植木町、橋爪淳社長)は3月、同地の本社工場製造ラインにロボットを導入した。
 本社工場では救急絆創膏(ばんそうこう)、注射絆、止血絆などを製造しており、止血絆の製造ラインの包装工程にロボット2台を導入し、自動化を図ったもの。導入したのは川崎重工の人共存型双腕スカラロボット。特徴的な2つのアームは先端のチャックハンド(人の手でつかむようなロボットハンド)でスムーズに止血絆製品の箱詰めを行う。従来は完成した止血絆を人の手で箱詰めしていたが、包装工程のロボット化によって作業スピードが向上し、2人分の作業量を省力化させた。
 大型包装機を設置した場合に比べて、ロボットは場所をとらず、低コストで、商品サイズの変更にもシステムの設定を変更すれば対応できるなど、汎用性が高いという。今後の自動化についてもさまざまな生産ラインで計画を進めている。
 橋爪社長は「少子高齢化や半導体関連産業の集積で将来的にも熊本は人員確保がさらに困難になると予想されている中で、人的労力をかけずに生産性を上げる体制構築の一環でロボットを導入した」と話している。

クラウドサービス導入し品質検査をDX化

 また、同社は品質検査のDX化でアマゾンのクラウドサービスを導入し、5月7日から全国で放送されているアマゾンのCMに導入企業として登場している。
 同社は医薬品や医療用処置材料をはじめ、化粧品などの分野に事業領域を拡大しており、現在は約1400製品を製造。従来は製品ごとに異なる品質検査方法を書類で管理していたが、アマゾンのクラウドサービスを3月に導入。書類の情報をクラウド上のデータに移行することで社員は品質検査情報をタブレット端末で確認できるようになり、検査時間の短縮や業務の効率化につながっているという。
 同社は商品の保管からピッキング、梱包、購入者への配送までの一連の業務をアマゾンに委託するサービスを以前から利用しており、21年からはアマゾン限定ブランド「キレイズキ」のエタノール消毒剤を同社が製造。今回のクラウドサービス導入にあたって、アマゾンのサービスを導入した中小企業の成長ストーリーとしてCM出演の打診があったという。CMは全国の民放テレビで30秒版、SNSで15秒版が放送されているほか、アマゾンのウェブサイト上で80秒のフルバージョンが他の導入企業のCMとともに公開されている。 橋爪社長は「品質検査法のクラウドデータ化は、高いセキュリティーを保ちながら、より精度の高い検査が可能になり、DX化によって質の向上にもつながった」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2023年8月30日発行 No.507

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