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サウジアラビアに牛肉輸出開始・・・・杉本本店

 食肉生産、販売の叶剿{本店(宇城市豊野町巣林、杉本光士郎社長)は、サウジアラビアに牛肉の輸出を始めた。
 自社ブランド牛「黒樺牛(くろはなぎゅう)」のブロック肉を輸出しているもので、年間150tを輸出。アジアへの輸出拡大を図り、2021年にイスラム法に則った基準で食肉を生産していることを認めるハラル認証を取得しており、全体がイスラム教徒であるサウジアラビアのホテルや飲食店向けに牛肉を卸す。同国に牛肉を輸出するのは国内2社目で、海外輸出はタイ、マカオ、シンガポール、UAE(アラブ首長国連邦)、台湾、カタールに次いで7カ国目。将来は中国への牛肉輸出を目指すという。
 杉本社長は「サウジアラビアには日本産の和牛がほとんど流通しておらず、非常に高い価格帯で取り引きされている。イスラム教徒向けに和牛の安定供給を確立し、さらなるアジア圏への輸出拡大を図りたい」と話している。
 同社はグループ全体で約100カ所の牧場を運営し、2万8千頭の黒樺牛(くろはなぎゅう)を飼育している。2021年9月期の売上高は115億円。従業員数は80人。
_くまもと経済 業界NAVI_:2023年8月30日発行 No.507

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