県内平均賃上げは１万５７６円・・・・連合熊本

　連合熊本（熊本市中央区九品寺１丁目、友田孝行会長）は７月７日、２０２３年春季生活闘争の第４回目となる最終の賃上げ回答集計結果（７月６日現在）を発表した。県内７６の労働組合（組合員数２万１８０９人）が答えた。
　県全体の平均賃上げ額（定期昇給分を含む）は昨年同期比４８０２円プラスの１万５７６円で、組合員数３００人未満の中小労働組合では同比２７９４円プラスの７４８２円となった。一方、３００人以上の労働組合では同比５１２７円プラスの１万１６９３円だった。
　また賃上げ分が明確に分かる６８組合（２万９１８人）では、定期昇給分を除く賃上げ額は５０２６円プラスの６８６９円だった。このうち組合員数３００人未満の４５組合（５２１３人）では同比２６９７円プラスの４３０５円、組合員数３００人以上の２３組合（１万５７０５人）では同比５７９３円プラスの７７２０円だった。
　また全国５２７２組合（２８７万７０５３人）の定期昇給分を含む賃上げ額は同比４５５６円プラスの１万５６０円で、賃上げ率は３・５８％だった。
　連合熊本は「賃上げ額が１万円を超えるのは１９９２年以来３１年ぶりであり、賃上げ率が３％を超えるのは、１９９４年以来２９年ぶりとなる。業種別に見ても、すべての業種でベアが報告されているが、特に製造業と商業流通を中心に大幅な賃上げがなされ、全体を引き上げた。熊本においても、労使が粘り強く交渉した結果と受け止める」とまとめている。