農地の相続支援事業を開始・・・・大熊本証券と肥後市場フーズ

　独立系証券会社の大熊本証券�梶i熊本市中央区下通１丁目、出田信秀社長）と県内農産物の生産委託事業や海外輸出などを手がける�株�後市場フーズ（同市中央区新市街、福永博之社長）は、７月６日付で業務提携契約を結び、農地の相続に関する課題解決を支援する農地の相続支援事業を開始した。
　県内でも農地が絡む相続が多く発生する中で、農地の相続に特化した事業を展開する金融機関が少ないことなどから、肥後市場フーズの提案で事業提携が実現。農家の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加など地域の課題に対応することを目的としている。
　同事業では、後継者不在などで事業承継に悩む農地の所有者向けに相続に関する支援を実施。大熊本証券が事業承継に悩む農地の所有者などから相談を受け付け、肥後市場フーズが農地の評価価格算定や相続手続きの代行（司法書士と連携）、売却などのサポート、農地貸与による担い手確保や農地のメンテナンスなども行い、農地を拡大したい生産者などとのマッチングを狙う。費用は各種サービスに応じて手数料を支払う。
　大熊本証券の出田社長は「相続対策や資産コンサルティングなどの当社の強みを生かして農地の相続に悩む人を支援することで地域の課題解決につなげたい」。肥後市場フーズの福永社長は「農業関連会社と証券会社との連携は全国でも初の試み。地域に根ざした事業として農地の相続支援を行うことによって、全国有数の農地を有する熊本県の強みを維持することに貢献したい」と話している。