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12月4日に老健との一体型施設をオープン・・・・熊本光洋台病院

 熊本光洋台病院を運営する(医)社団井上会(熊本市南区城南町今吉野、井上佳子理事長)が同地に建設していた病院と介護老人保健施設(老健)の一体型施設が完成、12月4日にオープンした。同時に「ひかりテラス病院」へ名称を変更した。総事業費は約22億円。
 同院の5階建て本館と4階建て新館の老朽化に加え、敷地内にある3階建ての別棟「永碇(えいてい)病棟」と病室が分かれていたため、新施設に集約し利便性の向上を通じた効率的な病院運営を目指す。同時に5階建ての介護老人保健施設「光乃里」も老朽化が進んでおり、病院と老健の一体型施設として建設したもの。新施設の場所は現本館東側。建物は地下1階、地上4階建てで、延べ床面積が6760u。1階が受付、法人本部、事務部門、病院外来、厨房(ちゅうぼう)、2階が病棟、3〜4階が老健。地下は機械室や洗濯室、営繕室など。病院は医療型療養病床を8床増やし、52床にした。老健は72床で変化なし。
 新施設は患者や入所者およびスタッフの動線を意識した設計を採用したほか、快適性や省エネ性能を高めるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の認定取得など、環境に配慮した設計や設備を導入。ZEBの中で最も高いエネルギー消費量の削減レベルに該当する「ZEB Ready」(ゼブ・レディ)認定を県内の病院では唯一取得したほか、熊本市認定の災害時における福祉避難所としても利用できるように整備している。病院の本館と新館は解体し跡地は駐車場として活用、老健も解体する方針。
 井上理事長は「新施設オープン後も法人の理念である医療と福祉をつなぐ役割を担い、近隣の福祉施設と連携しながら在宅移行支援へ努めていきたい」と話している。
 井上会は1979(昭和54)年、現在地に「宇城中央病院」を開院。2009(平成21)年現病院名に変更した。同院敷地内で老健ほか、グループホーム「みんなの光」を運営している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2023年12月30日発行 No.511

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