ウニの養殖事業を開始へ・・・・牛深水産

　鮮魚の加工・販売・卸事業の牛深水産�梶i熊本市中央区山崎町、三瀬広海社長）は、今年４月からウニの養殖事業に向けた実証実験を開始し、来年度から養殖と販売を本格化する事業化を目指している。
　天草市牛深の海では近年の地球温暖化の影響で、海藻食の生き物が冬場にも活発に餌を摂取しワカメや昆布類などが減少する「磯焼け現象」が深刻化。餌となる海藻類が減少することでウニの実が入らないなどの問題を解消しようと養殖事業に乗り出した。同社では天草漁業協同組合牛深総合支所の協力のもと、今年４月から養殖実験を開始。実の入っていないウニを採取し、特別な配合飼料を１０週間給餌することでウニの実入りと食味の良いウニの養殖に成功した。同社では漁師から実の入っていないウニを買い取り、養殖ウニを販売する事業を来年度から本格化させる。
　三瀬社長は「ウニの養殖事業を本格化することで地域の漁師の収入源の確保や天草の特産品である美味しいウニの安定供給を通じて地域経済の発展に貢献していきたい」と話している。