牛の分娩をＡＩで検知し通知するシステムを販売・・・・ニコン

　�潟jコン（東京都、馬立稔和社長）は牛の分娩の兆候・開始をＡＩや画像認識技術で検知し、スマートフォンの専用アプリなどで通知するシステムを開発し、２０２４年１月から全国で販売を開始した。
　母牛の分娩には緊急の対応が必要となるケースがあり、夜間を含めた見回りなどが必要となることが生産者にとって大きな負担となっていた。同システムは分娩用牛房の対角線上に２台カメラを設置。牛の分娩時の特徴的な動きである�@運動量増加�A立ち座り増加�B尾上げ�C羊膜出現�D子牛足出現を検知し、インターネットを介してデータセンターへ送られ、スマートフォン専用アプリにメッセージと音声で通知する。同社はデータ収集のため２０２１年秋から、熊本県内４カ所の農場で実証実験を開始。直近では１００％近い精度で認識できたという。
　同社は「牛の体に装置を付ける必要が無く、牛や生産者への負担やストレスが少ない。また状況をリアルタイムにストリーミングで確認することができる。今回の事業を通し、第１次産業の人手不足解決などに貢献したい」、実証実験に協力した生産者は「年間約６０頭の分娩があり、出産の１０日前から１カ月前には分娩牛房に入れて夜も数時間おきに見回りが必要。システムの利用で必要なときにだけ自宅から駆けつけることで対応できるようになった」と話している。