トップ 経済ニュース
経済ニュースEconomic News
熊本に特化した転職支援サービス、求人情報 | リージョナルキャリア熊本

菊陽町の研磨剤生産工場が本格稼働・・・・富士フイルム

 富士フイルム梶i東京都、後藤禎一社長・CEO)は菊陽町の富士フイルムマテリアルマニュファクチャリング葛繽Bエリア工場内に、半導体製造過程で使用する研磨剤「CMPスラリー」の生産設備を導入し、1月25日に本格稼働させた。
 CMPスラリーの生産は米国、台湾、韓国に続き4カ所目の製造拠点となる。硬さの異なる配線や絶縁膜が混在する半導体表面を均一に平たん化する研磨剤で、年率10%の市場成長性を有するという。同日蒲島郁夫県知事や吉本孝寿菊陽町長らを招き始動式を開いた。
 後藤社長は「同工場は半導体製作の中核拠点として重要な役割を担う。日本の半導体製造のサプライチェーンの安定化に寄与していきたい」と話している。

60億円かけ半導体材料生産設備導入

 また同社は同工場内に約60億円をかけ、イメージセンサー用カラーフィルター材料の生産設備を導入することを発表した。2025年春稼働予定。
 イメージセンサーは光を電気信号に変えて映像化する半導体でデジタルカメラやスマートフォンなどに搭載されている。自動車やセキュリティ機器などに用途が広がっており、年率約7%で成長することが見込まれている。今回の生産設備導入では最新鋭の設備を導入。クリーンルームと最先端検査機器設置で品質保証体制を構築する。静岡拠点と同様の体制でBCP対応を強化して安定的な供給実現を目指すという。同社は2030年度には電子材料事業で5千億円の売り上げを目指す。
_くまもと経済 業界NAVI_:2024年4月30日発行 No.515

関連記事

powered by weblio



「くまもと経済」は昭和46年の創刊以来、『熊本』に密着した独自の特集記事や企業ニュース、人物 インタビューなど、毎号200以上の企業・団体の発展的な経済情報を掲載。業界や特定企業の動向を知る情報源として、また、事業展開のための情報・資料として、熊本のビジネスシーンで広く活用されています。

定価:1,931円/年間購読:19,500円

購読のお申込みはこちらから