県内中小・小規模事業者の７５％が人手不足感・・・・熊本商工会議所

　熊本商工会議所（熊本市中央区横紺屋町、久我彰登会頭）が、県下中小・小規模事業者を対象にしたアンケートで、回答した社の７５％が人手不足感ありと回答した。
　同アンケートは同会議所が(公社)くまもと産業支援財団、熊本県よろず支援拠点、熊本県中小企業活性化協議会、熊本県事業承継・引継ぎ支援センターと協力して、県内の中小企業１０７社（製造業３０社、流通業１８社、サービス業４４社、建設業１５社）を対象に、人手不足感に関するアンケートを実施したもの。
　業種別にみると、製造業（８３％）、建設業（８０％）で高い人手不足感が示された。また売上や利益が改善していると回答した社のほうがより人手不足感が強く示された。
　人手不足感を生んでいる状況についての設問では「採用をかけても応募がない」（６０％）が最も高く、その原因については「報酬や福利厚生に対して満足を得られていない」とする回答（５４％）が最も多かった。今後の対策としては「業務の見直しとムダ削減」（６５％）、「報酬の見直し」（６４％）、「従業員のモチベーション向上」（５１％）などが挙げられた。人手不足に対応するための支援に関しては「雇用や業務改善に関する助成金や税制優遇」を挙げる回答（８１％）が最も多かった。