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台湾の輸出支援に向け審査会・・・・県商工会連合会

 熊本県商工会連合会(熊本市安政町、笠愛一郎会長)は9月3日、スタハブくまもと(同市中央区下通1丁目)で台湾輸出支援商品審査会を実施した。
 台湾への販路拡大を目指す県内の中小企業、小規模事業者の輸出支援を目的に開いたもので、今年で2回目。食品加工や菓子製造、酒造販売などを手掛ける24事業者から57の出品があり、県内に住む台湾人や潟gレードメディアジャパン台湾支社のバイヤーなど約20人が見た目や味を審査した。同連合会はその評価をもとに20品程度を選定し、輸出に向けた成分検査や資料作成、手続きなどを支援する。また、今年11月に台湾の遠東SOGO百貨店で商談会を開くほか、来年1月に台湾の商業団体、台北市進出口商業同業公会(IETA)が主催する販売会で商品PRやマーケティングを行う。

海外販路開拓の先行事例など紹介

 同連合会は6月26日、益城町のグランメッセ熊本で台湾マーケットの魅力などを紹介するセミナーを開いた。
 「台湾輸出セミナー」と銘打って実施するもので、県内事業者などが対象。当日は海外販路開拓に取り組んでいる玉名市天水町の右田桂郷・右田柑橘代表が香港や台湾などを中心にミカンやミカン加工品を輸出している事例を紹介。海外へのプロモーション活動と輸出事業を行う食品専門商社・潟gレードメディアジャパン(宮崎市)の市原聡取締役部長がアジアなど世界各国での販路開拓の実績を報告した。
 右田柑橘は天水町小天のミカン農家で、右田代表はUターン後に就農。有機JAS認証を取得したオーガニックミカンをはじめ、ワイン、ドライフーズ、乾燥粉末、菓子などミカンを原料とした加工品も製造している。農水省が進めるGFP(農林水産物・食品輸出プロジェクト)にも参加し、仕向国に求められる産地づくりなどにも取り組んでいる。

創業予定者支援の連続講座

 同連合会は8月21日から9月25日まで創業予定者を支援する連続講義を実施した。全5回。
 創業スクールと銘打って毎年実施しているもので、産業競争力強化法に基づく特定創業支援等事業の一環。リアル(定員40人)とオンライン(60人)のハイブリッド形式による実施。サテライト会場(20人)となる熊本市託麻商工会でもメイン会場の講義内容をオンライン配信で集団受講できる。カリキュラムは、各分野の専門家が講師となり、財務、資金調達、人材確保・育成、マーケティングと販促など創業に際して必要となる知識習得を促すほか、実際に創業を想定したビジネスプラン(創業計画書)を作成。計画のブラッシュアップについて、中小企業診断士がアドバイスした。8割以上の受講(出席)要件を満たすと修了証を発行。受講後には個別相談会を設ける。
 同連合会は「創業への夢を実現し、地域経済の担い手の1人となってほしい」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2024年9月30日発行 No.520

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