経常収益は前年比３・４％増の１７５億円に
　熊本ファミ銀中間決算　経常赤字は大幅に縮小

熊本ファミリー銀行（鈴木元頭取）の０８年３月期中間決算の業績は、経常収益が前年同期比３・４％増の１７５億１５００万円、経常損益は１１億９８００万円の赤字（前年同期は５２７億９５００万円の赤字）だった。
投資信託や保険の販売が伸びたことで役務取引収益が増加し、増収となった。本業のもうけを示すコア業務純益は資金調達コストの増加などが要因で前年同期比３６・７％減の３６億７千万円。経常損益については、前期は福岡銀行との経営統合を前に不良債権処理を加速し大幅な赤字を計上したが今期は信用コストが減少、大幅に赤字幅を縮小した。中間純損益は１９億５９００万円の赤字（同４７８億５８００万円の赤字）。金融再生法ベースの不良債権残高（部分直接償却前）は７０２億円、不良債権比率は７・０８％。自己資本比率（新基準）は６・１３％。
通期の業績予想は経常収益が３６０億円、コア業務純益は８１億円、経常利益は１５億円、当期純利益は５億円を見込んでいる。
（佐藤奈）