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石綿溶融処理を主業務に3R推進部を新設
 前田産業 溶融スラグを再資源化

総合解体工事業の椛O田産業(熊本市島町5丁目、木村洋一郎社長)はこのほど、解体工事に伴う廃棄物抑制やリサイクルを主業務に、3R推進部を新設した。
同部は、自社の解体工事に伴う廃棄物に対し、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を重視し、中でも石綿(アスベスト)については、除去工事から溶融処理、溶融後のスラグ再利用までを実現した。解体現場で除去した石綿を同社の天草リサイクルセンター工場(上天草市大矢野町登立)へ運搬、同工場内に設置した溶融炉で無害化処理し、土木資材などに利用できる溶融スラグとして再資源化。石綿溶融施は九州では同社のみで、全国的にも4基しか存在しないという。同社員16人と、関連会社椛O田環境クリーン(同市刈草2丁目、前田一美社長)の従業員30人と連携して、3Rを推奨している。
木村社長は「まずは、石綿のゼロ・エミッションを実現した。今後も解体工事に伴う3Rの推奨を軸に環境保全に取り組みたい。お客さまの企業価値向上に貢献できれば」と話している。 (中嶋智)
週刊経済:2009年6月16日発行 No.1528

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