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グループ企業を再編し3年後150億円を目指す
 藤本物産 事業統合や新会社設立を実施

青果物卸小売、バナナ色付加工などの鞄。本物産(熊本市田崎町、藤本健介社長)は10月1日、グループ企業を統合し新たに潟tレッシュ工房を設立するなど、グループ企業を再編した。3年後にグループ売り上げ150億円を目指す。
八代市千丁町に選果場を持ち、トマトをメーンに青果物を市場などに流通させているグループ企業の潟tレッシュダイレクト(熊本市田崎町)に、西原村鳥子の鞄阿蘇有機の会を統合。それぞれ潟tレッシュダイレクト八代事業所、熊本事業所とし総売り上げ約8億円規模となった。従業員数は38人。
統合した南阿蘇有機の会は、2007年に他社から譲渡を受けグループ化。西原村、山都町、御船町などの生産農家と直接契約し青果物をスーパーなどに流通させている。今年度の累積赤字解消を機にフレッシュダイレクトに統合、2社が持つ独自の販路や設備などそれぞれの強みを生かし、2年間で10億円の売り上げを目指す。
藤本社長は「今後は売り上げの推移を見ながら、八代事業所の役割や設備を充実させていく。県北の拠点設置も視野に入れていきたい」と話した。
フレッシュダイレクトの役員は次の通り。
▼社長 藤本健介▼専務 藤本泰弘▼八代事業所長 亀山剛▼熊本事業所長 橋本次郎

カット野菜事業とパック事業を合わせ新会社設立

また、藤本物産のフレッシュセンター事業部と、グループのケイ・エフ物流のパックセンター事業部を統合し、潟tレッシュ工房(熊本市田崎町)を新設した。
本社道向かいにあるフレッシュセンターでは、カット野菜を外食産業や福祉施設、学校給食向けなど要望に応じて野菜をカットし納品。また、食べ切り野菜や鍋シリーズなど家庭向け商品などを開発、販売している。一方、パックセンターでは、商品の袋詰めなどの業務を行っており、統合することで事業の効率化を図る。ケイ・エフ物流は物流事業に特化して業務にあたる。フレッシュ工房の資本金は500万円で、従業員数は69人。社長に藤本社長が、専務に藤本泰弘専務がそれぞれ就いた。
同社では、今回の再編を機にグループ全体を表現する「FBグループ」のロゴマークを制作し、4社の各商品のブランド化を図っていきたいとしている。2010年5月期のグループ全体の売上高は122億7300万円で、従業員数は320人。核となる藤本物産は佐賀県鳥栖市にバナナの色付加工や青果物の加工集配機能を備えた九州中央支店を持つほか、くまもと阪神や県内サンリブなどに直営店12店を展開している。 (横山)
週刊経済:2010年10月5日発行 No.1592

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