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老人性認知症の専門ケア「おとなの学校」を開校
 ピュア・サポートグループ 「学習療法」導入で効果

メディカルケアセンター ファイン(旧熊本敬愛病院)、ケアハウス「ゆいの家」ほかを経営するピュアサポートグループ(熊本市水前寺4丁目、小山敬子代表)は、このほど系列の介護老人保健施設「博寿園」(同市三郎1丁目)を「おとなの学校・本校」に改称、「くもん学習療法」を取り入れた老人性認知症の専門ケアをスタートさせた。
「学習療法」は、音読と簡単な計算を中心とした学習を、認知症高齢者と指導スタッフがコミュニケーションを取りながら行い、「認知」「コミュニケーション」「身辺自立」などの前頭前野機能≠フ維持・改善を図る療法。「学習療法研究会」を主宰する川島隆太・東北大学教授など脳科学分野の研究から生まれた療法。「おとなの学校」では、学習療法の指導法を学んだ専門スタッフが、授業形式で機能訓練や脳リハビリなどを提供する。
学科≠ヘ、くもん学習療法による簡単な計算と音読が「算数」と「国語」。リハビリテーションが「体育」、簡単な調理などの日常生活リハが「家庭科」、音楽療法リハが「音楽」、昔の記憶をたどる回想法が「社会」という具合に、昼食を挟み午前2時限、午後1時限、1日3時限の授業(1時限は30分)を組み、最後に1日を振り返る「日記の時間」で締めくくる。
同グループでは昨年秋から学習療法を試験的に導入、その結果が良好だったことから本格的に導入した。小山代表は「まず、(認知症の)高齢者の目の色が違ってきます。読むことも、数えることもできます。それまで私達ができないと思い込んでいただけです。高齢者に学習効果が現れると担当スタッフの意欲も増すというプラスのスパイラル≠熕カまれます」と話している。
学習療法を取り入れた同グループの老人性認知症ケアの取り組みは、NHK(熊本)のニュースや新聞記事に取り上げられるなど注目されている。 (香月)

週刊経済:2006年7月25日発行 No.1386

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