全株式譲渡しＪＲ九州の子会社に・・・・フジバンビ

　菓子製造販売の��フジバンビ（熊本市北区四方寄町、田中三正社長）は６月１３日、発行株式１００％を九州旅客鉄道�梶iＪＲ九州、福岡市、古宮洋二社長）へ譲渡し、完全子会社となった。
　フジバンビは今回の譲渡で、ＪＲ九州の持つ総合力を活用し、販路拡大などを図る。一方、ＪＲ九州は流通および外食セグメントのさらなる強化や新商品開発などを狙う。譲渡額は非公表。フジバンビの資本および経営は２０１８年に�鞄�本投資ファンドが運営管理する「日本投資ファンド第１号投資事業有限責任組合」および肥後銀行出資で、肥銀キャピタル�鰍ﾆ�潟潟T地域ファンドソリューションズが共同で管理運営する「肥銀ブリッジ投資事業有限責任組合」の２者により、引き継がれていた。
　６月３０日にＡＮＡクラウンプラザホテル熊本ニュースカイで開いた記者会見で田中フジバンビ社長は「コロナ禍において、ファンドの定期的なサポートを受けながら、新商品開発や営業所開設を続け、７月決算の業績は過去最高の見込み。親会社がＪＲ九州であることは事業拡大とともに、働く社員の満足度向上も期待できる」と述べ、松下琢磨ＪＲ九州常務執行役員が「フジバンビの伝統とブランド力などを事業に生かしながら、地域の皆さまや社員を笑顔にできる企業グループをつくっていきたい」とあいさつした。
　フジバンビは１９７６年設立。資本金は１千万円。菓子製造および販売を手掛ける。